接待と手土産
「和光」のショコラ・フレ
すべて実食!自慢の手土産 #105
2023.02.03
信頼のブランドが作りつづける、上質感あふれるチョコレート。
毎年この時期になるとあちこちで目にするチョコレート。バレンタイン用の限定商品や趣向を凝らしたインポートものなど、驚くほど街中に氾濫しているが、このところの私のお気に入りは、銀座・和光の「ショコラ・フレ」だ。
銀座本店の裏手にある和光アネックスのティーサロンはときどき利用していたが、灯台下暗し、1階のショップに並んでいるチョコの存在を認識していなかった。ある時、知人から贈られたのが和光の「ショコラ・フレ」。WAKOとゴールドで箔押しされたシックな赤のボックスを開けると、いろいろな形をしたチョコレートが10個お行儀よく並んでいる。その中央では、白地にゴールドで本店の建物が描かれたチョコが、われこそは“和光”だと静かなオーラを放っていた。
ひと粒口に含むと、さすが和光クオリティー。滑らかな口当たりと程よい甘さ。どれも小さいのに存在感は抜群。コーティングは薄めで、口に含んだときにすっと溶け、同時に素材の味が口の中に広がる。味わいのバラエティーも豊かで、ひと箱ですごく楽しめた。聞けば和光のチョコレートの歴史は古く、1988年に販売を開始。当時はまだ上質なチョコレートを扱う店は少なく、ましてやひとつひとつハンドメイドでチョコレートを作る店はほとんどなかった時代。高級ショコラショップの先駆けだったのだ。