カジュアルウェア
メガネの最新トレンドをグローブスペックスの展示会でリサーチ。
オススメなのはこれ!
ファッショントレンドスナップ183
2023.04.24
1998年にメガネのセレクトショップとしてオープンしたグローブスペックス。それまでの、眼鏡専門店的な堅苦しいショップのイメージを、ファッションとしてメガネを楽しみ、インテリアも世界中の都市のイメージをミックスし、それをビンテージ家具・装飾で表現する斬新な店づくりを行っています。
いまでこそ、そうしたコンセプトショップはメガネ業界では一般的になりましたが、当時は鮮烈なデビューで、雑誌などでもファッションアイテムとしてのメガネ特集が頻繁に組まれはじめました。
このグローブスペックスを先頭で引っ張っているのが、岡田哲哉さん。ニューヨークの眼鏡店で働いていたときの体験をもとに、ファッションとインテリア、メガネをミックスさせた店内は、2017年からイタリアの国際眼鏡展示会MIDOで2年連続ベストアワードを受賞。いまや世界一のショップとして、日本のみならず世界中にそのファンがいます。
「今日かけているのは、ドイツブランドのゲルノット・リンドナー。ショップオープン時からずっと取り扱っているグローブスペックスを代表するブランドです。トレンドのダブルブリッジと呼ばれるデザイン。パっと見るとクセが強そうに見えるのですが、かけると顔になじんでほどよいインパクトが出せます」と岡田さんの解説。
それにしても、いつお会いしてもファッションとメガネのマッチングが素晴らしいですね! 常に、ベーシックなデザインでありながら、時代感をほんのりプラスさせる岡田流コーディネートのファンは多く、私もお会いするたびにインスパイアされています。インスタグラムは1.6万人超え。@tetsuya_globespecs
ニューヨーク出張からお戻りになった後のSS展示会中にスナップさせていていだきました。かなりの来店者数で、皆さん生き生きと会話しながらメガネを手にしている姿を見ると、やっぱり対面だよね! メガネはやはり実物を手にしてこそ伝わってくるものがあると再認識。
岡田さんのコーディネートは、アメリカンワーク、ヨーロッパのトレンドと日本的な遊び心がうまくミックスされています。なかでも、細いメッシュベルトをサイドに垂らしているところは、私もチャレンジしたいアイデアです。
ゲルノット・リンドナーといえばシルバーフレーム。ドイツデザインならではの、シンプルな機能美に繊細な加工が施されています。
よく見るとツーブリッジの太さが上下で違っています。こうした工夫が、全体に独特の存在感を生んでいます。鼻あてもすべてシルバーです。
Photograph & Text:Yoichi Onishi