お酒

シーバスリーガルと満寿泉が生んだ奇跡!
日本酒「リンク8」の真価を知る富山の旅。

2023.04.25

シーバスリーガルと満寿泉が生んだ奇跡!<br> 日本酒「リンク8」の真価を知る富山の旅。
御料理 ふじ居の通常コースは、昼・夜のいずれも2万7500円(税込、サービス料10%は別)。料金は料理の内容によって変動。写真は「八尾の絹ごし豆腐の木の芽味噌田楽」。

いま、食通たちの間で富山県の「岩瀬地区」が熱い。北前船の港町として栄えた歴史的な街並みのそこかしこに、気鋭の料理人たちが暖簾(のれん)を掲げる。彼らを魅了するのは、なんと言ってもそこに集まる豊かな食材。そして、入魂の料理に響き高まり合う酒、つまりはこのエリアの再生の旗振り役も務めた「桝田酒造店」の存在ではないだろうか。

桝田酒造店は、1893年(明治26年)に創業。「美味しいものを知らなければ美味しい酒は造れない」という美味求真をモットーに、高品質な日本酒「満寿泉(ますいずみ)」を世に送る蔵元だ。世界的な品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」のSAKE部門で金賞を獲得するなど受賞歴も豊富で、海外ではハイクオリティーな日本酒の代名詞となっている。

また、130年の伝統と格式にあぐらをかくことのない「進取の気風」も特徴で、時代の感性や機微に寄り添うプロジェクトにも積極的に挑戦。2017年にネスレ社とのコラボにより発売された「キットカット満寿泉」は、ファンならずとも驚き、手を伸ばした一品だ。そう、「吟醸酒のパイオニア」との称賛は、伊達(だて)ではない。

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    岩瀬地区には桝田酒造店の酒蔵や貯蔵庫が点在する。
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そんなパイオニアから、昨年末に驚愕(きょうがく)のニュースが届いた。プレミアム・ブレンデッドスコッチウイスキーのリーディングブランド「シーバスリーガル」とのコラボにより完成した、ラグジュアリーな日本酒「リンク8(エイト)」の発売だ。そしてその余韻が冷めやらぬ春先に、冒頭の岩瀬地区の美食をリードする名店のひとつ「御料理 ふじ居」にて、「リンク8」と富山の「旬」のスペシャルなペアリングを楽しめることを耳にした。折しも、ホタルイカが美味しいシーズン(ゴールデンウイークごろまでがおすすめ)。左党なら万難を排して、このミシュラン2つ星店にはせ参じるべきだろう。

「リンク8」とのペアリングに選ばれた料理は、ホタルイカやゲンゲといった地物を織り交ぜた「八寸」から始まり、富山湾産にこだわった「桜鱒の炭火焼き」、富山湾の本ずわい蟹の「蟹出汁のしゃぶしゃぶ」や「蟹身のカニ味噌がけ」、富山の山奥で育ったツキノワグマの良質な脂と旨味が利いた「氷見うどん」などなど、実に多彩。途中、ホタルイカの炭火焼きの加減の違いを食べ比べる“大人の遊び”もあり、主人の藤井寛徳氏の腕とセンスが存分に光る。

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    新湊漁港で水揚げされた本ずわい蟹。
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    カニ味噌とリンク8が合わないわけがない!

しかし驚くべきは、そのバリエーション豊かな料理の数々に対し、「リンク8」が色とりどりの輝きで寄り添うこと。スコッチウイスキーの熟成樽(主に18年以上使用!)に由来する樽香と、力強い個性を持つ酒米「山田穂」をベースに古酒をブレンドしたという複雑なアロマと甘みを帯びた味わいが、食欲を上品に刺激し、自然と杯を進める。当然、藤井氏の狙うところではあったはずだが、「リンク8」あっての口福だ。

この季節だと、白エビか。もう少しすれば、岩ガキやアユも美味しそう……。「御料理 ふじ居」と、そして「リンク8」との再会が待ち遠しくなる。

1050_リンク8商品

御料理 ふじ居
富山県富山市東岩瀬町93
076-471-5555

リンク8(リンクエイト)
品目:清酒、容量:750㎖、アルコール度数:16度、価格:オープン価格(参考小売価格は1万3200円[税込み])、製造:桝田酒造店、販売:ペルノ・リカール・ジャパン 03-5802-2756

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