カジュアルウェア
アーカイブに眠る名作を再構築した、
エル・エル・ビーンのシャツブルゾン。
2023.10.02
キャンプを中心としたアウトドア人気がとどまることを知らない。自然の中で楽しむ食事やたき火といった行為自体の面白さはもちろんだが、スタイリッシュに進化を遂げるウエアや道具が人気を後押ししているのは間違いない。タフな環境下で頼りになる機能性と気の利いたギミック、そして理にかなったデザインはタウンユースにおいても有用だ。そこで、この秋、気になるアウトドアアイテムをピックアップ。プロユースの本格派からハイブランドの意外なアイテムまでアエラスタイルマガジン独自の視点でセレクトした銘品を紹介しよう。
日進月歩で進化する最新マテリアルやテクノロジーを身をもって体感できるのが、アウトドアウエアの魅力。一方、機能性は最先端でなくともカラーリングやデザインなど、時代性を反映した過去のアイテムがビンテージとして人気を博しているのも、アウトドアブランドの面白さと言えよう。今季で2シーズン目となるエル・エル・ビーンの「ジャパンエディション」は、現代的な感性を吹き込み、過去の名作をよみがえらせるコレクション。創業から1世紀以上にわたって培われた膨大なアーカイブを日本のデザインチームが再構築させる。写真のシャツブルゾンもゆとりのあるボックスシルエットや大きなフラップポケットなど、どこかレトロなたたずまいが現代では新鮮に映る。デザイン的なアクセントにもなったイエローの裏地は、フリースを配し、薄手でも保温性は十分。上までボタンを留めてきちんと装うもよし、アウター代わりにラフにはおるもよしと、1枚あればコーディネートの幅がぐっと広がる。
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掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Tomohiro Saito(GLOVE)
Text: Tetsuya Sato