調べ・見立て(見立て)

年賀状、忘年会、新年会。
いま、どんなコミュニケーションが正解!?
編集長の「見立て」。#74

2024.02.05

600_年賀状01

日本郵便の発表によると、2024年の年賀はがきの発行枚数は14億4000万枚と、2023年の16億4000万枚から12%の減少となりました。ピークの2003年に44億5936万枚であったのと比較すると、3分の1ほどの発行枚数にまで減少しています。アエラスタイルマガジンWEBの見立てアンケートでも「仕事関係者に年賀状を送りますか?」を問うてみたところ、「送る」が35%、「送らない」が35%と拮抗する結果となりました。それでも、「年賀状をくれた人にだけ送る」が26%、「メールやLINEなどであいさつをする」が4%と、なんらかの形で年始のあいさつを交わしている人もいます。

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では、プライベートでの年賀状はどうでしょうか。「調べ」アンケートの結果みると、「送る」が52%となっていて、ビジネス関係者に年賀状を送ると回答したのが35%だったのと比較すると、まだまだ送る習慣が残っていることがわかりました。年始の仕事始めからやり取りがスタートするビジネス関係者と違って、プライベートでは、遠くに暮らす親戚や学生時代の友人など、年賀状でしかやり取りが残っていない相手もいるからでしょう。実際に、そういう親戚や友人から届く年賀状の定型のあいさつ文に添えられたひと言で、相手やその家族の様子がわかって、安心したりするものです。

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コロナ禍ですっかり下火になっていた忘年会や新年会が、復活したのかも気になって、アンケートを取ってみました。忘年会や新年会を「開催した」のは74%。コロナ禍以前と比較すると、「増えた」が11%、「コロナ禍前くらいに戻った」が22%と、徐々にではありますがビジネスにおける「飲みニケーション」も復活しています。

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それでも、忘年会や新年会の規模は、「2~3人」が29%、「4~5人」が29%と、少人数での開催で半数以上を占めています。まだまだコロナやインフルエンザを警戒して、少人数での集いのみを許可している会社もあるようです。また、少人数で集ったほうが仕事の実質的なやり取りができると考える人が増えていることも、この結果につながっています。ホテルの宴会場などで開催される大規模なパーティーでは、名刺を交換したり、ひと言ふた言のあいさつを交わしたりするだけになってしまうと、多くのビジネスパーソンが気付いているのでしょう。

コミュニケーションの在り方は、業界によっても、会社の社風によっても、そして世代によってもさまざま。一般的には、昨今ではコミュニケーションが希薄になってきていると語られがちですが、いっぽうで、形式的なものではなく、本当に心を交わす親密な関係性が求められているようにも感じます。従来のやり方だけにこだわらず、お互いに気持ちよくやり取りができる方法を探っていきたいものです。

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