お酒
伝説のウイスキーが現代によみがえる!
「アードベッグ 17年」が約20年ぶりに復活販売。
2024.09.25
1815年にスコットランドのアイラ島で生まれた「アードベッグ」は、強いピート香と繊細な甘さが魅力で、 “アードベギャン”と称される熱狂的なファンに愛され、世界130カ国18万人ものコミッティーメンバーに支持されている。そんな人気ウイスキーブランドで造られ、2004年に惜しまれながら販売終了した伝説のウイスキー「アードベッグ 17年」が約20年ぶりに復活することが発表された。
「アードベッグ 17年」は、1997年にアードベッグ蒸留所がグレンモーレンジィ社のもとで操業を再開した際に初めてリリースした記念すべきウイスキーである。爽やかさとかすかな薬っぽさ、独特のミネラル感を感じさせる、甘い煙とモルトのうま味が見事に調和した味わいが特徴で、原酒がなくなってしまったことによる2004年の終売後も、復活を待ち望む声が非常に多かったという。そんな伝説のウイスキーがなぜいま復活を遂げたのか……?発売に先立ってイベントに登壇したアードベッグ 最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士は言う。
「『アードベッグ 17年』の復活を希望する声は本当に多かったんです。多くの人に愛されているだけでなく、私にとってもこのウイスキーはとても特別なもので、高い理想として存在していたので、なかなか以前と同じ味わいのものを造ることができるとは言えずに長い時間がたってしました。しかし、2004年から実験的に仕込みをしていたアードベッグでは珍しいローピートの麦芽を使用したウイスキーがあり、2年前にそれを口にしたとき、「これはいけるかもしれない」と感じたんです。そのときから、この伝説のウイスキーを再現しようと具体的に考えるようになりました」
ラムズデン博士は新しい「アードベッグ 17年」を完成させるために、自身が所有していた貴重なオリジナルをまるまる1本使い切ったという。かつての「古き良き時代」をほうふつとさせる味わいの再現は、実験的な試みとたゆまぬ努力が結実した結果と言えるだろう。
完成した「アードベッグ 17年」の魅力についてラムズデン博士は「マイルドな香りと柔らかくクリーミーなテクスチャーで、かつての『アードベッグ 17年』と遜色のないものであると自信を持っています。優しく繊細な味わいなのでぜひストレートで飲んでほしい」と語る。
そんな「アードベッグ 17年」が、9月25日(水)~27日(金)に アードベッグコミッティーストアで抽選販売される。この機会にコミッティーメンバーに登録し、四半世紀の時を経て復活を遂げた伝説の味わいを堪能してはいかがだろう。
アードベッグ 17年
希望小売価格:30,800円(税込)
容量:700㎖
アルコール度数:40度
熟成樽:バーボン樽
販売先:アードベッグコミッティーストア限定発売
9月25日(水) 正午~ 9月27日(金) 正午
販売URL:https://www.ardbegjp.com/products/ardbeg-17yo
取材協力/MHD モエ ヘネシー ディアジオ
Text:AERA STYLE MAGAZINE