お酒
トラッド・ムーア氏のグラフィックノベルを内蔵。
世界限定400本の「アードベッグ ジ・アビス」が発売。
2024.10.07
スコットランド・アイラ島のウイスキーブランド「アードベッグ」から、「アードベッグ ジ・アビス」を、コミッティーストアで限定発売することが発表された。
「アードベッグ ジ・アビス」は、2008年に限定発売された「アードベッグ コリーヴレッカン」の希少な原酒の一部から誕生した。バーボン樽で熟成された原酒を、特許取得済みのプロセスで調整されたヘビリートーステッドフレンチオーク樽で34年間熟成し、風味と色を最大限に引き出した濃密で芳醇な味わいは、アビス(深淵)の名にふさわしい逸品となっている。アードベッグ蒸留所 最高蒸留・製造責任者のビル・ラムズデン博士は、そのフレーバーを「神秘的で深みがあり、トーストされたマシュマロ、ダークチョコレート、ピーカンナッツ、レザーの香りを宿しています。アードベッグの象徴的なウイスキーがよみがえり、再構築された希少な味わい」と評する。
世界最大級の渦潮が発生する海峡である“コリーヴレッカン”の名を持つウイスキーから、長い時を経て生まれ変わった「アードベッグ ジ・アビス」。その世界観を表現した専用のボトルケースは、英国王室御用達の職人によって手作業で製作され、ボトルと共にDCやマーベルといったレーベルで活躍するトラッド・ムーア氏が味わいにインスパイアされて描いたオリジナルグラフィックノベルが内蔵され、シリアルナンバー付きの全世界400本限定で発売されるという。
発売に先駆けて行われたラムズデン博士によるテイスティングセッションには、山田 優さん、柳 俊太郎さんら著名人も参加。「アードベッグ」が製造されるスコットランドのアイラ島の様子が語られ、「アードベッグ 25年」「アードベッグ コリーヴレッカン コミッティリリース2008」「アードベッグ ジ・アビス」を、それぞれの製造のエピソードやテイストの特徴など、博士による解説を聞きながら順番にテイスティング。いずれも希少な一杯だが、十分に個性的なノートを持つ「アードベッグ 25年」を飲んだあとでも、「コリーヴレッカン」「ジ・アビス」と個性がさらに際立っていることがわかった。参加者からの「先に味や香りなどを想定して蒸留・製造するのか?」という質問に対して、博士が「すべてを想定して蒸留・製造していくわけではなく、私自身もできあがってテイストしたときに、それぞれの個性に驚かされる」と、うれしい驚きを隠さずに答えていたのが印象的だった。
セッションに参加したゲストの「アードベッグ ジ・アビス」を飲んだ感想
山田 優さん
「ほかのアードベッグと飲み比べをして、それぞれの良さを感じましたが、アードベッグ ジ・アビスはさまざまな香りを感じられ、非常においしかったです。その香りのなかでも、ダークチョコレートの香りを強く感じました。余韻がすごく長く、奥から革の香りが渦を巻くように感じられたのが印象的です」
柳 俊太郎さん
「口に入れた瞬間は強さを感じたのですが、舌の上に転がるとなめらかさを感じ、その変化に驚きました。『アビス』とほぼ同じ年なのですが、味わいから究極の深さと芳醇さを感じ、たしなみながら自分の生きてきたストーリーと『アビス』を重ね合わせ、感慨深い気持ちになりました」
アードベッグ ジ・アビス
希望小売価格:4,070,000円(税込)
容量:700㎖
アルコール度数:48度
熟成樽:バーボン樽、ヘビリートーステッドフレンチオーク樽
発売日:11月27日(水)より抽選にて限定発売。
※詳しい情報は、今後コミッティーメールでお知らせいたします。
アードベッグコミッティーストア:https://bit.ly/3KfZ87D
取材協力/MHD モエ ヘネシー ディアジオ
Text:AERA STYLE MAGAZINE