靴
ビンテージ加工が装いを新鮮に見せる、
ラコステのスニーカー。
2024.11.07
きちんとした印象を損なうことなく、エフォートレスに装えるセットアップは、現代におけるビジネスウエアの新定番。とはいえ、案外難しいのが足元の仕上げだ。フォーマルなドレスシューズだと杓子定規で面白みがなく、かといってカジュアルなスニーカーでは軽快さが強調され、ビジネスシーンでは文字どおり“足元を見られる”恐れもある。そこで、セットアップに似合うシューズを各ブランドから厳選。おすすめの一足を日替わりで紹介する。
フォーマルな紳士靴の場合、汚れや傷みがひどいと周囲に与える印象も悪い。半面、スニーカーであれば、経年変化による表情もまた、味わいのひとつとしてポジティブに解釈できる。ラコステの新作スニーカー「CARNABY SET 224 5 SMA」は、リアルなビンテージ感を再現した一足。シンプルなコートシューズタイプだが、レザー製のアッパーやガムソールに履き込んだようなビンテージ加工が施されている。ただ、あまりうるさくならないよう、サイドアッパーまで一枚革で仕立てたミニマルなデザインや、控えめにあしらったエンボス加工の「ワニ」マークなど、抑制を利かせてバランスを取っている。グレンチェックや千鳥格子など、クラシカルな柄行きのセットアップに合わせると、ぐっと今っぽいムードに仕上がるに違いない。
問/ラコステお客様センター 0120-37-0202
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Satoru Tada(Rooster)
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato