週末の過ごし方
SNSで話題の「三久飯店」で絶品中華を満喫
今だから言える、みんな“サンキュー”!
マッチと町中華。【第24回】
2025.03.21

どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌(おうか)するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頰張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。今回、マッチが訪れたのは、若い世代からも圧倒的な支持を集める祐天寺の『三久飯店』。SNS時代を味方につけて躍進する老舗の町中華で、マッチのハートをわしづかみにした名物料理とは?
日頃から感謝の気持ちを伝えることを何よりも大切しているマッチ。『マッチと町中華』の撮影中も、ごく自然に店主やスタッフに「ありがとう」という言葉をかける。「長年、応援してくださるファンやライブに来てくれるひとはもちろん、自分を支えてくれて、関わってくれるすべての人にありがとうと思っています。
「先日はマッチと町中華の撮影にテレビが密着してくれて、すごくありがたかったし、うれしかったです。この連載を続けられるのも協力してくださるお店のおかげだし、一緒に楽しんで盛り上げていこうと思えるスタッフがいるから。若い頃は照れくさくて言えなかったありがとうも、いまでは当たり前に言葉にできるようになりました」と話すマッチが訪れたのは、その名も『三久(さんきゅう)飯店』。

祐天寺の駅にほど近い通りに店を構えたのは、昭和42年のこと。昔懐かしい昭和の面影をいまに残す外観を眺めながら「ノスタルジーな雰囲気にそそられますね」とマッチ。出迎えてくれたスタッフの尾林正浩さんに尋ねると「お客さんからはサンキューという意味なの?と聞かれることもありますが、初代のオーナーと料理長の名前を一文字ずつ取っているんです」と店名の由来を教えてくれた。

カウンター席に座り、壁にびっしりと張られた品書きを吟味。ビールと共に餃子をオーダーするマッチが気になったのが、三久メンだ。女将さんに「具材を油で炒めず、スープで煮込んでいる」と聞いて「それもお願いします!」と即決。

地域に根差すこの店だが、じつは最近、ある“異変”が起きているという。「少し前までは地元の常連さんが多かったのですが、いまはSNSを見て遠方から来てくださる方が増えました。お客さんが投稿してくれた写真を見て来たという人も多いです」と尾林さんもうれしそう。“バズりメニュー”のひとつというエビチャーハンとソース焼きそばを追加注文し、おいしそうにビールを飲むマッチ。最近、サンキュー!と思ったことはある?
「去年の暮れにThank you very マッチde SHOW ギンギラ学園物語という舞台をやらせていただいたのですが、よっちゃん(野村義男)にゲスト出演してもらったんです。終演後によっちゃんが、今年はこれで仕事納めだと言うんですよ(笑)。僕は千秋楽まで2日あるのに(笑)。
じゃあ、よっちゃんもあと2日も出てよと冗談で言ったら、本当に出てくれたんです。やっぱりめちゃくちゃ優しいなって。心のなかでサンキュー、とつぶやきました(笑)」と茶目っ気たっぷりに話すマッチのもとに三久メンと餃子が運ばれる。


「これがうわさの三久メン! 野菜が豊富でヘルシーですね」とスープをひとすすり。「思った以上にパンチがあって、後を引きます!」と驚きの表情。


大好物の餃子は、薄めの皮がマッチ好み。「最近は焼き色があまり付いていないお店が多い気がしていたけれど、このパリッとした焼きのアクセントがあるのが香ばしくて好きなんです」と、麺と餃子を交互に楽しむわんぱくマッチ。


そこにSNSを席巻中のエビチャーハンが。「こんなに大きいエビを使っているなんて贅沢!」とマッチが言うと「常連さんのなかにはエビ増し増しと言われる方もいます」と女将さん。塩味を利かせたチャーハンとぷりぷり海老のコンビネーションがたまらない、と黒のスパンコールジャケットをきらめかせながらマッチの食欲もスパーク!

「ソース焼きそばなのに、キメ顔をするっていうね(笑)。これもマッチと町中華の見どころのひとつです(笑)」 「上海焼きそばや餡かけも好きだけど、ソース焼きそばは香りをかぐだけで食欲が刺激されます」
「満腹でもソースの香りにはあらがえないよね」とソース焼きそばも堪能して大満足の笑顔。この味がずっと受け継がれていくことに心からサンキュー。「ありがとうございますと、自然と感謝の気持ちがあふれてくるお店です」と、次の仕事に向かうマッチの姿はすがすがしさに満ちていた。

三久飯店
東京都目黒区祐天寺2-17-11
TEL/03-3711-5946
営/11:30~15:00、17:00~21:00
月・火曜休み(月が祝日の場合は営業)
18席
近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。
NEWS!
『近藤真彦 マッチと町中華。』絶賛発売中!!
近藤真彦(マッチ)が熱々の餃子を頬張り、豪快に麺をすする…。アエラスタイルマガジンで連載中の、ワンパクな大人たちのための食の探訪記。大好評のその内容に、取材時のアザーカット他を盛り込んで一冊のムックに。日本武道館での還暦バースデーコンサート直後に行ったロングインタビューや、ワクワクが止まらないスペシャルな「読者プレゼント(抽選)」にもご期待ください!
タイトル:『AERA STYLE MAGAZINE presents 近藤真彦 マッチと町中華。』
仕様:B5判、100P、オールカラー 発売日:2024年11月25日(月) 定価:1650円[税込]
NEWS!
<マッチと町中華。>ステッカーが完成!

マッチさんが訪れた店舗には、ご本人からオリジナルステッカーをお配りすることになりました。記事掲載された店舗に足をお運びの際は、このステッカーを探してみてください!
Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Keiko Kodera