靴
この春欲しい! 大人の“クラシック”スニーカー 3選。
【vol3.バスケットシューズ系スニーカー】
2025.03.25

どこか加熱気味だったハイテクスニーカーブームの揺り戻しなのか、近年はローテクタイプや定番モデルの復権が目覚ましい。希少性やコラボレーションの話題性ではなく、トレンドに左右されないスタンダードの良さが改めて再認識されたと言ってもいいだろう。そこで、アエラスタイルマガジンでは、“クラシック”をキーワードに、普遍的かつスタイルに採り入れやすい、この春おすすめのスニーカーをタイプ別に厳選。全3回にわたって紹介する。
最終回は、バスケットシューズタイプをピックアップ。一見すると、コーディネートに採り入れるのは難易度が高いようにも思えるが、クラシックモデルであれば、無理なくスタイルになじむ。特に着こなしの手数が減る春夏の装いでは、足元にポイントを作ることでぐっと洒脱に仕上がるはずだ。
レトロな好配色で生まれ変わった、ナイキ不動のアイコンモデル。

ジョーダンシリーズと並ぶ、80年代バスケットシューズの傑作「ダンクHIGH」の復刻版。張りのあるレザーとクラシックなカラーウェイをまとってアップデートしたモデルで、フォルムの美しさも含めて圧倒的な存在感を放つ。

ビンテージスタイルとのハマりの良さは言わずもがなだが、キレイめな装いとも相性は抜群。ネイビーブレザー×スウェットパンツの組み合わせに、1点採り入れるだけで、現代的なプレッピースタイルに仕上がる。映画監督のスパイク・リーに倣って、カジュアルダウンしたセットアップに合わせるのもいいだろう。
パッド入りのシュータンとクッション性に優れたアウトソールを備え、履き心地の良さも申し分なし。写真はウィメンズカラーだが、22〜29cmまでサイズ展開があるので、男性でも最適なサイズが見つかるはず。いつの時代でもまったく古さを感じさせないデザインは、もはや“永世定番”にふさわしい。
まるでデッドストックかのような雰囲気を醸す、コンバースの「ウエポン」。

コンバースが2014年にスタートした「タイムライン」は、ブランドが誇る豊富なアーカイブを更新して、現代のマーケットで展開する人気シリーズ。同シリーズの最新作「ウエポン」は、1986年に初登場したオリジナルが、まるでデッドストックで見つかったかのように再現した復刻版。
アッパーやライニングなど、象徴的なアーカイブデザインを踏襲しつつ、履き口にはクラッキングレザーを配し、ソールやシューレースあえて日焼けしたようなカラーリングに仕上げるなど、ビンテージライクなたたずまいに仕上げた。
とはいえ、インソールには、通気性やクッション性に優れたカップインソール「オーソライト」を採用し、しっかりと履き心地の良さを確保。通称「銀箱」と呼ばれるオリジナルカートンが付属するなど、まさにマニア垂涎の一足と言えそうだ。
着こなしを新鮮に見せる、レイト80’sなムード漂う一足。

デザインソースの有無は不明だが、カラーリングやディテールなど、レイト80’sなムードたっぷりなイザベル マランのスニーカー。素材にはカウレザーを採用し、好配色なパネルデザインを採用。ベルクロ使いやヒールカウンターのキルティング、スエードの切り替えなどディテールも完璧で、オールドスクールな雰囲気が現代では新鮮に映る。
EMREE ¥81,400/イザベル マラン(イザベル マラン 青山 03-6427-3443)
カジュアルなボトムスはもちろん、裾幅の広いスラックスやクロップド丈のワイドパンツに合わせれば、着こなしにほどよいこなれ感が生まれるだろう。写真のハイカットモデルに加え、同デザインのミッドカットタイプもそろう。イザベル マランという意外性も含めて、スニーカー好きにもまだ“見つかっていない”隠れた名作である。
掲載した商品は税込み価格です。
Text: Tetsuya Sato