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永澤陽一の創作の軌跡をたどる大規模展覧会
9月13日(土)から神戸ファッション美術館で開催。

2025.09.10

永澤陽一の創作の軌跡をたどる大規模展覧会<br>9月13日(土)から神戸ファッション美術館で開催。
ギンガムチェックの柄と花という日常的なテーマを、高度なパターン技術とプリント技術によって未来的な造形表現へ再編成した作品。 2003春夏コレクション「乾いた風に花が咲いたよ」より

1980年代からファッションデザイナーとして時代の先端に挑みつづけている永澤陽一の大規模展覧会が、9月13日(土)より神戸ファッション美術館で開催される。

同氏はTOKIO KUMAGAIのチーフデザイナーとして活躍した後、独立して自身のブランド「YOICHI NAGASAWA」を立ち上げ、東京コレクション、パリコレクションに参加。通常は服飾に使用しないような特殊な素材や技術に果敢に挑み、その独自の発想から創造された世界観は多くの人々を魅了し、支持されてきた。また、斬新なコレクションを発表する一方で、「無印良品」や「AEON」といった日常着を扱う企業での服飾部門のプロデュースを手がけるなど、幅広い活躍をしている。

今回の展覧会は、同氏がパリコレクションや国内外の美術館で発表してきたブランド発足当初からのコレクション作品の展示をはじめとした、同氏の創作活動を総覧できる大規模展となる。
「コスモロジー(万象の宇宙観)」「マテリアル(素材の革新)」「アート(造形の革新)」「ノスタルジア(記憶のナラティブ)」「ヒストリア(歴史の系譜)」「エキゾチズム(文化の翻訳)」「クラフト(手の知性)」という7つのテーマで構成された作品群を通して、衣服というメディアが持つ造形言語の可能性と、その思考的実践を紹介する。

宇宙や自然をどのような視点で見て、素材にどのような役割を与えてデザインをするのか―。自由闊達な発想で唯一無二の作品を創造してきたデザイナー・永澤陽一が、「思考するデザイン」として衣服を捉えた創作の軌跡をたどってほしい。

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    大地や森など、自然の風景を写し取ったムラ染めのライダーズジャケット。動きに合わせて揺れる羽根は鳥の飛翔そのものを映し出し、人間が古来「狩り」を通じて命と向き合ってきた記憶を重ねた。 2004-05秋冬コレクション「狩り」より
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    髪のように細い合成繊維を編み込み、体に沿わせて立体的なフォルムを作ったドレス。海を想起させる色彩を用い、光の加減で表情が変化するよう設計。 2006春夏コレクション「人魚姫」より
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人間が着用する乗馬パンツを逆説的に馬がはくよう置き換えた。生命体と衣服の境界を曖昧にし、装いを通して価値観を揺さぶる。 ジョッパーズパンツ《恐れと狂気》2008年

特別展「Beyond Creation -永澤陽一の創造と革新」
会場:神戸ファッション美術館 
兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1 078-858-0050
会期:2025年9月13日(土)~11月9日(日)
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
休館日:月曜日、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)
    ※ただし9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館
観覧料:一般:1000(800)円、大学生・神戸市外在住の65歳以上:500(400)円
    高校生・神戸市内在住の65歳以上:無料
    ※( )内は有料入館者30人以上の団体料金
主催:神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
公式サイト:https://www.fashionmuseum.jp/
※詳細・お問い合わせは神戸ファッション美術館公式サイトをご覧ください。

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Text:AERA STYLE MAGAZINE

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