週末の過ごし方
小松美羽の大規模作品展が、
北海道立函館美術館で開催中!
2025.10.02
札幌で2万人を動員し話題を呼んだ小松美羽の展覧会『祈り 宿る Sacred Nexus: Resonating with Cosmos』が、今度は函館へ。祈りや生命の循環を描くエネルギッシュな作品群を、北海道立函館美術館で体感できる。
「Great Harmonization(大調和)」を理念に掲げ、世界が注目する現代アーティスト・小松美羽(1984―)。初期は黒を基調とした銅版画からスタートし、出雲大社での参拝と奉納を機に色彩の扉を開いた。以後の躍進は「ネクストマンダラ - 大調和」のプロジェクトをはじめ、小誌でも幾度か取材を重ねてきたが、その表現の広がりはとどまるところを知らない。
表現の軸にあるのが「神獣」だ。幼いころから導かれるように神獣の存在を感じていた小松は、旅を重ねるうちに、世界中の信仰や宗教に神獣が姿を現すことを知る。そして「祈りを天へとつなぐ存在こそ神獣」と確信するようになったという。
深い瞑想ののち、神獣が放つ熱をその身に宿し、そのエネルギーに突き動かされるように描き出される作品たち。本展では、神獣をはじめ、各地の民話や伝説を題材にした連作や独自の宇宙観を描く大型作品、さらに北海道の風土から着想を得た新作まで、およそ60点が並ぶ。圧巻の作品群と向き合い、祈りのアーティストの真価を確かめたい。
小松美羽 祈り 宿る Sacred Nexus: Resonating with Cosmos
会期:2025年9月20日(土)~ 11月30日(日)
会場:北海道立函館美術館
開催時間:9:30〜17:00 (※入場は16:30まで)
休館日:月曜日(10/13、11/3、11/24は開館)
観覧料:一般 920(720)円、高校・大学生 610(410)円、小・中学生300(200)円
*( )内は先行販売、グループ、リピーター
無料:障がい者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、付き添いの方(1名)
主催:北海道立函館美術館
共催:北海道新聞函館支社
協力:STV札幌テレビ放送、北海道旅客鉄道函館支社、五稜郭タワー株式会社、北海道立函館美術館ボランティアいちいの会
特別協力:株式会社風土、Whitestone Gallery
後援:函館市、函館市教育委員会、NHK函館放送局、FMいるか
Text: AERA STYLE MAGAZINE