カジュアルウェア
気温が30℃超えの日は短パン コーデに頼りがち。
ルーズに見えず品良く見せるなら絶対このシャツ!
ファッショントレンドスナップ 225
2026.07.28
気温が30℃を超え、危険な暑さになる日が続出している8月。こうなると自然と手に取る服は決まりがち。なかでも短パンを一度はいてしまうと、長ズボンには戻れないという人が多いと聞きます。短パン愛好者のなかには、休日のレジャーだけでなくビジネスシーンでも臆するとこなくはいて仕事をこなしているとか。
実は、今年の夏は、短パン出勤が急増していて、SNS上では賛否両論のコメントが飛び交っています。そのきっかけとなったのが、4月に東京都庁が発表した「東京クールビズ」のなかで、短パン(ハーフパンツとの表現もあり)をはいて都庁職員が業務することを解禁したこと。この報道をきっかけに、今年の夏は、会社に大手を振って短パンで行ける!と早とちりした方もいらっしゃるはず。
ただし、クールビズ導入のときには、ネクタイ無しのビジネスコーデが難しい、どんなシャツを新しく買えばいいかわからないとう方たちが多く出たことを思い起こせば、今回の短パンスタイルが、あの時よりもハードルが高く浸透するには時間がかかることは、誰もが簡単に想像できます。
とはいえ、連日の猛暑を考えるとビジネスやパートナーとのお出かけシーンで、短パンを品良くオシャレにはきたいと思っている方は多いはず!
今回の難問を解決するために向かったのが、原宿の老舗セレクトショップのビームスF。
ドレスクロージングを中心にした店内には、ベーシックなアイテムを使いながらもラグジュアリー感が漂うディスプレーが並び、トレンドを程よい塩梅で採り入れた別注商品が至る所に並んでいます。
「大人の短パンコーデのポイントは、いくつかありますが、個人的におすすめするのは、上半身を長袖のリネンシャツにすること。短パンに半袖シャツや半袖Tシャツは、どうしてもカジュアル感が強く出てしまいます。とはいえ、普段使っているコットンの長袖シャツでは、汗ばんだときに乾きにくく、肌に張り付くと不快感が増してしまいます。その点、リネンは発汗性がコットンより高く、肌触りも独特のサラサラ感があるので夏向きです。腕まくりをすれば、コーディネートにアクセントが出て、短パンスタイルを格上げしてくれます。シャツの襟型もさまざまありますが、夏はオープンカラーなどを選ぶと涼しげな印象を演出できます」とアドバイスをしていただいたのはビームス プレスの芹沢良輔さん。
確かに、短パンに半袖シャツだと肌の露出が多くなり、清潔感や上品さが薄れてしまいます。もちろん、ストリート系のファッションでも違和感のない職場(ファッション系、美容系、スポーツ系、マスコミ・広告系など)はありますし、パートナーや家族との旅行や故郷に帰省のときなどは、短パンに半袖シャツで違和感はないと思います。
肝心なのは、ちょっとあらたまった所(ホテルや星付きレストラン、格式のあるバーなど)や、職場でまだ誰も短パンで出社していないという場合は、上半身は長袖にしキレイなイメージを盛ること。
「今回私が着ているシャツは、ビームスFのリネン ソリッド オープンカラーシャツのホワイトですが、生地はイタリアの老舗シャツ生地メーカーのもので、若干厚めです。ホワイトのリネンは、一見涼しそうですが、その半面透けやしわが気になることが多いのですが、この生地なら一度アイロンをかければ、高級なリネンならではの流れるようなドレープ、生地の美しい揺らぎが出て、細かなしわも目立たなくなります。肌の透け感も問題にならないレベルで、清涼感もしっかりキープしています」とこのシャツの生地の魅力を芹沢さんが解説。
リネン ソリッド オープンカラーシャツは、裾がカーブしていないストレートカットなので、タックアウトして着たときに品良く見え、そこから風や湿気も抜けるので涼しさは申し分なし。
腕まくりの仕方は、さまざまな方法がありますが、芹沢さんがやっているイタリアン ロールアップは、こなれ感が出せていいと思います。カフスの先が、ちょこんと出るのが特徴ですが、具体的なまくり方は、検索してみてください。
※イタリアンロールアップ/カフスを下からくるくると巻いていくのではなく、カフスごと一旦ひじあたりまで上げ、残っているそで部分を何回か畳んで、裏返ったカフスまで持ってくる
アクセサリーや時計のチョイスは、芹沢さんのようにクラシックな定番を選ぶと、短パンなのにさりげなく品の良さ、エレガントなイメージをプラスすることができます。ここをスポーツウォッチ系にしてカラフルなアクセサリーを着けるのは、悪いとは言いませんが、カジュアル感が増すので要注意。
芹沢さんの足元は、ブラックのレザーのモカシン。時計ベルトとカラーを合わせることで、スパイス的な効果を出し、全体のスタイリングを引き締めています。素足で履くか、シューズインソックスを履くかはお好みですね。
ちなみに、カリブ海の元英国領の島々では、短パンで仕事をするときやフォーマルな行事のときは、ロングホーズ(ハイソックス)だとか。
※現在は、あまり見られなくなったようで、ホテルマンの方がしているのをSNSで見かけるくらい
ビームスFのオリジナル、リネン ソリッド オープンカラーシャツは、ネイビー、ティールブルー、アイスグレー、ホワイトの4色展開。
一枚で着るのもよし、カジュアルジャケットのインナーにするのもありという、幅広いコーデに使える万能シャツ。腕の上げ下げのしやすさや、日本人の体形にフィットするように研究を重ねたオリジナルのパターンを採用しているのも見逃せません。
個人的には、第一ボタンを留めるとモードっぽい感じにコーデできるところが推しポイント。トレンドのワイドパンツとの相性も抜群です!
Photograph & Text:Yoichi Onishi