週末の過ごし方

マツモト建築芸術祭で体感する、
唯一無二のシンクロニシティ。

2022.02.08

マツモト建築芸術祭で体感する、<br>唯一無二のシンクロニシティ。

建築と芸術がお好きな方にとって、長野県松本市は旅情をくすぐる魅力的な街と言えるでしょう。江戸時代に栄えた城下町のムードと、そこに時空を超えて調和する明治から昭和期のノスタルジックな趣を有する数々の建築。その高いデザイン性と丁寧に造られたディテールの構築は、ハッとさせられる驚きに富み、ずっと眺めていたくなるオーラがあります。

また、この街が草間彌生や小澤征爾といった世界的なアーティストとゆかりが深いことはあまりにも有名ですが、優れた芸術を愛し、応援したいと願う「気風」がこの街の草の根レベルで垣間見えるのも、旅人にとってはうれしいものです。

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    国宝「旧開智学校」では、中島 崇がインスタレーションを。
  • 1050_01-3
    伊東豊雄が手がけた「まつもと市民芸術館」では、井村一登が鏡の素材や技法を再構成した作品を展示。

さて、そんな松本に建築&芸術ファンは急いで行かなければなりません。目的は、2/20(日)まで開催されている「マツモト建築芸術祭」。市内に点在する19の名建築と、国内外で高い評価を得る17組のアーティストたちとのコラボは、その場に足を運び、眺め、呼吸し、感じる価値のあるものと言えます。

なかでも個人的に白眉と思えたのは、創業明治23年の老舗料亭「割烹 松本館」。その大広間「鳳凰の間」にて、明治期の超絶技巧派として知られる彫刻家・太田南海の偉業と、現代を代表する気鋭の彫刻家・小畑多丘がロンドンで制作したという「B-GIRL」が、唯一無二のシンクロニシティを披露しているのですから(メイン写真参照)。

会場の多くは松本城から800mのエリアに点在。密になりにくい鑑賞スタイルに留意しながら街歩きを楽しめるのも、このご時勢ではちょっとうれしいですよね。繰り返しますが、建築&芸術ファンは急いでください!

会期/2022220日(日)まで【開催中】
主催/マツモト建築芸術祭実行委員会
https://maaf.jp/

Photograph:Kazumi Kiuchi
Text:Shingo Fujioka(AERA STYLE MAGAZINE)

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