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夏が楽しくなる自分へのご褒美。その1

2017.06.24

夏の贈り物といえば、お中元が思い浮かぶ。暑さが本番を迎える時季、相手をおもんぱかる気持ちが涼を呼ぶ。それは自分へのご褒美でも変わらないだろう。だが何よりも贈りたいのは、これから始まる輝く季節への期待と高揚感だ。いずれのアイテムもビジネスで使える。手にする喜びとともに、この夏を楽しく乗り切りたい。

天然の機能素材ジャケット。

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 今年もクールビズが始まった。その期間は5月1日から9月30日までで、一年の半分近くになる勘定だ。ここまで長期ともなれば暑さをしのぐことも大切だが、むしろ積極的に楽しみたくもなる。そこで気になるのがジャケットだ。
 機能性で考えれば吸湿や速乾、通気性などで化学繊維が優れるが、心地よい肌触りや着込んでいったときの風合いはやはり天然繊維が勝る。せっかくの夏のおしゃれだ。これにこだわらない手はない。
 そして今年ぜひ注目したいのがトレンドカラーのブラウン系。夏の定番色であるブルーに対し、新鮮でよりリラックスした印象を周囲にも与えるだろう。まばゆい夏の光と風にさらされたナチュラルカラーは乾いた大地を思わせる。そして夕刻、都会の砂漠をさまよい、ようやくたどりついたオアシスならぬバーにもよく似合うのだ。

ジャケットは写真左から¥140,000/カルーゾ(シップス 銀座店03-3564-5547)、¥86,000/タリアトーレ(トレメッツォ03-5464-1158)、¥225,000/ベルベスト(ビームス 銀座03-3567-2224)、¥138,000/ボリオリ(ボリオリ 東京店03-6256-0297)

真夏の太陽に映える白シャツ。

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 よく晴れた夏の朝、袖を通した瞬間、新たな発見に満ちた一日の始まりを予感するときがある。一枚の白シャツはそんなすがすがしい僥倖(ぎょうこう)をもたらしてくれるのだ。
 汗ばむ季節でも清潔感を漂わせる白シャツは、シンプルに見えて魅力は多種多様だ。
 生地は代表的なブロードやオックスフォード、夏らしいシアサッカーなどがある。麻も人気だが、シワになりやすく、ビジネスシーンで日常的に使うにはやや難があるかもしれない。
 襟のスタイルにしてもレギュラーやワイド、ボタンダウンやラウンドなどバリエーションも豊富で、その数だけ楽しみが広がっていく。あれこれ悩むのもご褒美だ。
 そうして選んだシャツはぜひ自分で洗い、プレスしたい。夏の日差しをふんだんに浴び、その愛着が白シャツ姿をより凛々(りり)しくする。

シャツは左上から時計回りで¥15,000/ ブリッラ ペル イル グスト(ビームス 銀座03-3567- 2224)、¥33,000/フィナモレ(アマン03-6805-0527)、¥46,000/シャルベ(日本橋三越本店03-3241-3311)、¥27,000/ジャンネット(トヨダ トレーディング プレスルーム03-5350-5567)、¥60,000/フライ(ストラスブルゴ 【フリーダイヤル】0120-383-563)、 ¥33,000/ルイジ ボレッリ(銀座三越03-3562-1111)、¥23,000/オリアン(ビームス 銀座03-3567-2224)

クールビズで一線を画すジレ。

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 フランス語のジレは英語ではウエストコートと呼ばれ、その名のとおり、胴まわりを覆い、かつて下着の位置づけだったシャツを隠すインナーの役割を果たした。それはスタイルとして現代の礼服やスリーピーススーツに受け継がれる。ちなみにヴェストとの違いは、上着着用時の着心地を考慮して背の部分を薄く滑りやすい生地にしていることだ。
 こうしたルーツもあり、いまもジレはシャツ一枚では心もとないときに本領を発揮する。特にジャケットを脱ぐ機会の多いクールビズにいい。
 色柄のジレもネイビージャケットなどに着込めばさりげないアクセントになり、ジャケットを脱げば一転してエレガントなコントラストが楽しめる。そんな遊び心は夏の解放感にふさわしく、気負わずチャレンジできる。費用対効果が高く、懐にも優しいのがうれしい。

ジレは左から¥46,000/ラルディーニ、¥21,000/マリオ ムスカリエッロ(ともにバーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター【フリーダイヤル】0120-137-007)、¥27,000/チルコロ1901(トヨダトレーディング プレスルーム03-5350-5567)、¥29,000/イレブンティ(バインド ピーアール03-6416-0441)、¥25,000/ジャンネット(トヨダトレーディング プレスルーム03-5350-5567)、¥35,000/エルネスト(バインド ピー アール03-6416-0441)、¥34,000/タリアトーレ(トレメッツォ03-5464-1158)

掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO) Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO) Text:Mitsuru Shibata

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