腕時計

ロレックス、 腕時計の時代をリードしたトップブランド

2017.06.26

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「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41」。14件の特許取得ムーブメントを搭載した新世代モデル。自動巻き、ケースはステンレススチール/18Kホワイトゴールドベゼル、直径41㎜、¥890,000(※1)

 舶来時計、スイス時計といえば真っ先に名前が挙がるのがロレックスであり、実際にファンも数多い。創業は1905年で、しかも発祥の地は英国のロンドン。スイス時計は18~19世紀に創業したブランドが数多く、それに比べれば後発ということになる。

 ところが、後発だからこそ予見できたのが、懐中時計から腕時計への移行だ。急速な機械化で何もかもがスピードアップする20世紀に、いちいちポケットから取り出して時間を見る懐中時計は不便というほかない。1910年に腕時計では初のクロノメーター公式証明書を取得したことが、ロレックスの先見性を客観的に裏付けている。
 
 そして、1926年には世界初の防水・防塵腕時計「オイスター」を開発して特許を取得。金属の塊から製造したミドルケースにネジ込み式のリュウズと裏ぶたを組み合わせることで防水性を確保。それによって腕時計の活動範囲が飛躍的に拡大したのである。

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(※2)

 ただし、ゼンマイを巻くときには、その都度ネジ込みを解除してから手で巻かなければならなかった。この面倒を解消すべく、1931年に開発されたのが自動巻きだ。半円形のローターがどちらに回転しても、自動的にゼンマイを巻き上げる。一般的にはオートマチックと呼ぶが、ロレックスだけは「パーペチュアル」=永久と呼ぶのは、こうした経緯が背景にあるからだろう。

 1945年にはダイヤルの小窓で日付を表示する世界初の自動巻き時計「デイトジャスト」を発売。これらがロレックスの3大発明といわれているが、いずれも腕時計が普及するためには必要不可欠であり、だからこそロレックスの名声が世界に広がったと考えられる。

 腕時計としての実用性を追求する姿勢は現在も忠実に継承。細部は頻繁に改良・改善され、ムーブメントも常に刷新されてきた。しかしながら、時計の外観は極端に変わることなく、1960年代からの基本的なスタイルを堅持。普遍的な美学を守りながらも、変えるべきことは果敢に変えていく。そうした理念と姿勢が、トップブランドでありつづけてきた理由かもしれない。

  • 0616_Sea-Dweller_126600_PK13
    「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」。1967年に製造されたダイバーズの新世代モデル。最新のムーブメントを搭載。自動巻き、ケースはステンレススチール、直径43㎜、¥1,080,000
  • 0616_Cosmograph_Daytona_116518LN_PK13
    「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」。新作クロノグラフに独自開発のストラップ。自動巻き、ケースは18Kイエローゴールド、直径40㎜、¥2,620,000(予価、今夏発売予定)
  • 0616_Cellini_Moonphase_50535_PK13
    「チェリーニ ムーンフェイズ」。ロレックスのドレスウオッチにムーンフェイズを搭載した新作。月の満ち欠けを表示。ケースは18Kエバーローズゴールド、直径39㎜、¥2,550,000(予価、今秋発売予定)

問/日本ロレックス 03-3216-5671

掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

Photograph:Fumito Shibasaki(DONNA)※1、Mitsuya T-Max Sada※2
Text:Keiji Kasaki(Team Spiral)

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