美しい時計

ハミルトン、 エルヴィス・プレスリーが愛した腕時計

2017.06.27

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「イントラマティック68オートクロノ」。1968年に発表された2つ目玉のクロノグラフがモチーフ。ヴィンテージな雰囲気。自動巻き、ケースはステンレススチール、直径42㎜、限定1968本、¥295,000(※1)

 ハミルトンといえば、なんといっても左右非対称の三角形という特異なデザインの「ベンチュラ」がアイコニックなモデルだ。キャデラックのテールフィンをデザインしたことで知られるリチャード・アービブが手がけて1957年に発表。直後から爆発的なヒットを記録した。かのエルヴィス・プレスリーも公私を問わず愛用しており、1961年に公開された映画『ブルー・ハワイ』でも腕に巻かれていた。

 今年で発売60周年を迎えたため、そのアニバーサリーとして3モデルが登場。なかでもイエローゴールドのPVDモデルが当時の雰囲気を伝えている。エルヴィスのステージマイクをモチーフにしたスリットから内部の機構が見られるスケルトンモデルもユニーク。ただし、オリジナルは世界初の電池式時計であり、独創的なデザインに幻惑されてしまうが、ムーブメントの開発でも革新的だったのである。

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(※2)

 ハミルトンは1892年にアメリカのペンシルベニア州で創業。「アメリカ鉄道のタイムキーパー」と呼ばれた時代もあった。第二次世界大戦中はアメリカ海軍に船舶用の精密時計「マリンクロノメーター」を納入。1930?60年代の傑作モデルをリファインしてヒットさせてきたので、アメリカの時計ブランドというイメージがあるかもしれないが、現在では製造拠点をスイスに移転。オメガをはじめとするスウォッチ グループの一員となっている。

 個性的なデザインに加えて、手が届く価格帯のモデルを主力としていることから若年層の人気も高い。同じ理由から、若いころにハミルトンを購入した中高年はノスタルジックな愛着を感じるのではないだろうか。

 ミリタリーからパイロットウオッチ、クロノグラフなどから、まったく新しい都会的なコレクションの「ブロードウェイ」まで、ラインナップは実に多彩だが、いずれも発祥の地であるアメリカらしい雰囲気が漂っており、ハリウッド映画との関係も深い。約80時間のロングパワーリザーブを備えた新ムーブメントも利便性が高く、新たな魅力となっている。

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    「ブロードウェイ オートクロノ」。2016年発表のコレクション。縦方向のストライブがアクティブな印象。自動巻き、ケースはステンレススチール、直径43㎜、10気圧防水 ¥230,000(9月発売)
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    「ベンチュラ」。原子をイメージしたインデックスや電気マークなど、当時のディテールを継承。クオーツ、ケースはステンレススチール(イエローゴールドPVD)、サイズ32.5×50.3㎜ ¥101,000
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    「ODC X-03」。映画『インターステラー』の宇宙船から着想。木星を背後にサブダイヤルを衛星のように配置。自動巻き/クオーツ、ケースはチタン、サイズは49×52 ㎜、限定999本 ¥421,000

問/ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7371

掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

Photograph:Fumito Shibasaki(DONNA)※1、Mitsuya T-Max Sada※2
Text:Keiji Kasaki(Team Spiral)

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