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大人の靴、良識ある選択 vol.2

2017.07.07

ビジネススタイルを完成させるには、本格仕立ての革靴が欠かせない。確かに高級ブランドのドレスシューズは高嶺(たかね)の花だが、長く美しく履きつづけられることを考慮すれば、リーズナブルかつ有意義な投資といえる。さらに職人仕立てを貫いた逸品ならば、着こなしに強い存在感と説得力が備わること間違いなし。

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エンツォ ボナフェ
1963年に創立したエンツォ ボナフェは、ア・テストーニなどでのキャリアを含め、50年以上の実績を誇るボナフェ氏が手がける職人的なシューズブランド。ボローニャの工房でつくられる革靴は、グッドイヤー・ア・マーノ(九分仕立て)と呼ばれる温もりあふれるハンド仕立てがその中心。ビットローファーなどとともに特に昨今人気を誇るのが、重厚感あふれるバックルを配した流麗なモンクストラップ。アッパーにはホーウィン社のオイルコードバンを使用しており、得も言われぬ有機的なまろみを感じさせるところが特徴。¥165,000(ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店 03-3423-2021)

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ガジアーノ&ガーリング
トニー・ガジアーノ氏とディーン・ガーリング氏により、2006年にスタートしたガジアーノ&ガーリング。比較的若いブランドだが、その影響力はいまや世界トップクラス。英国調を旨とした貴族的なビスポークスタイルをベースに、極めて職人気質あふれる靴づくりにより多くのファンを獲得している。この一足もスクエアトウや鋭角的なトウキャップ、さらには絞り込んだ土踏まずなど、ビスポーク的な美観をたたえたデザイン。履くだけで足元からスマートなルックスになる、魅力的な人気モデルだ。¥190,000(トレーディングポスト青山本店 03-5474-8725)

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サントーニ
1975年、イタリアにおける靴の聖地、マルケ州にて創業したサントーニ。初代アンドレア・サントーニ氏が高級靴のアトリエを開き、息子のジュゼッペ氏により世界的なブランドとして驚異的な発展を遂げた。ラテンの色気が漂うスマートな木型をアイコンとし、写真の新作も洗練されたロングトウが目を引くデザイン。またアーティスティックなムラ色のレザー使いもサントーニらしい流儀。味わい深いベージュカラーは、ライトグレーなど淡い色みのスーツに美しくマッチする。¥128,000(リエート 03-5413-5333)

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ジョセフ チーニー
英国トラッドシューズの代表格として知られるジョセフ チーニー。1886年にノーサンプトンに創業し、現在もその地にて至高の英国シューズを作りつづけている古豪だ。創業125周年を記念しリリースされた125ラストを使った靴も大ヒットを収めたが、130周年の際に登場した写真のモデルは、さらなる特別仕様で話題となっている。英国の名門タンナーであるクレイトン社のコードバンを使用しており、優れた耐久性と厳かな光沢感を放つところが大きなポイント。¥132,000(ブリティッシュメイド 銀座店 03-6263-9955)

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Photograph: Fumito Shibasaki(DONNA)
Styling: Takahisa Igarashi
Text: Tsuyoshi Hasegawa(04)

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