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フィレンツェの異国人 vol.1 ドレイクス

2017.07.26

フィレンツェの異国人 vol.1 ドレイクス

「ピッティ・ウォモ」は、いまやイタリアのみならず、世界的なメンズファッションの祭典になりました。それは出展する海外ブランドが今回4割を超えたことでも証明されています。そこでそんな“フィレンツェの異国人”に話を聞きました。

1977年にロンドンで創業。創業者のひとり、マイケル・ドレイクはアクアスキュータムのデザイナーとして活躍し、現在は2代目のマイケル・ヒル氏がクリエイティブ・ディレクターを務める。当初のタイやマフラーをはじめシャツやアウターなどトータルに展開する。

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ドレイクスは伝統的な英国のネクタイブランドとして知られ、日本のビジネスマンからも高く支持されています。最近ではネクタイを結ぶことをおしゃれとして積極的に楽しもうというビジネスマンが増加中。そうしたなか、イタリアとは異なる英国ならではのドレイクスのネクタイの魅力はどこにあるのでしょう。マイケル・ヒル氏は語ります。

「品質と美しさを両立し、クラシックながらも現代性を盛り込んでいます。落ち着いたスタイルにも合い、楽しい気分を盛り上げるような雰囲気づくりにもなります」

マイケルさんの着こなしを見ればそれも一目瞭然。オーセンティックなレジメンタルタイにもかかわらず、プレスを決して欠かさない英国人らしからぬ洗いざらしのシャツに、あえて袖ボタンをはずしてリラックスした雰囲気が漂います。さらにその腕元には真っ赤なスウォッチが!

「これで銀行で打ち合わせというわけにはいかないですけどね(笑)。タイドアップしても堅苦しくならず、ルーズにも感じさせません。意識するのはあまりいきすぎず、一定のルールのなかで楽しむことです」

それがモダンブリティッシュというブランドの真髄なのでしょう。そして今年は40周年のアニバーサリーイヤーでもあります。

「アーカイブをモチーフにした記念モデルを予定しています。そうした伝統的なスタイルを現代的に楽しんでいただきたいですね」

考えてみれば、ネクタイをおしゃれとして日々楽しめるのは男に生まれた恩恵かも。

「そう、そうなんですよ! 個性や気持ちを表現できるし、それも最小にして最大の効果が得られる。こんな小さなアイテムにもかかわらず、相手へのインパクトも大きいですから」

Drake’s 銀座店 03-6263-9955
www.drakes.com

プロフィル
柴田 充(しばた・みつる)
フリーライター。コピーライターを経て、出版社で編集経験を積む。現在は広告のほか、男性誌で時計、クルマ、ファッション、デザインなど趣味モノを中心に執筆中。その鋭くユーモラスな視点には、業界でもファンが多い。

Photograph:Mitsuya T-Max Sada
text:Mitsuru Shibata

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