紳士の雑学
いますぐ使えるVゾーンの構成術
2017.08.21
ビジネスシーンにおけるスーツの役割は、相手に信頼感を与えることが第一義。それを左右する要点は、Vゾーンの構成術にある。まずは定番のダークスーツに合わせる、シャツとタイの色柄の基本原則を心得たい。シャツは清涼感を重んじ、白とサックスブルーの無地、それに白地にブルー系のストライプの3種類に限る。タイは華美な色柄を避け、ネイビー系のバリエーションを複数。それらを使い分け、全体の調和を意識しながら組み合わせていく。
Technic Vゾーン構成術
グレー無地スーツ×サックスブルーシャツ×ネイビーストライプタイ
チャコールグレーのスーツは、凡庸な印象にならないように気をつけたい。サックスブルーのシャツに、ネイビー地にグレーと白のレジメンタルストライプのタイの組み合わせなら、明朗にして快活な印象を演出できる。グレーストライプスーツ×ホワイトシャツ×ネイビードットタイ
柄の組み合わせに関しては注意が必要。スーツ、シャツ、タイの3つをすべて柄物にすると、チグハグな印象を与えかねない。柄は2つまでにとどめ、全体的に抑揚を利かせるのが基本。各アイテムの柄の間隔が、異なるようにするのもコツだ。
ネイビー無地スーツ×ホワイトシャツ×ネイビーストライプタイ
ビジネススーツにおいて最もベーシックなネイビーの無地。Vゾーンに関しても、その応用力の高さを発揮する。白無地のシャツとネイビー&ホワイトのタイといったツートーンの組み合わせなら、ややかしこまったシーンにも通用する。ネイビーシャドーストライプスーツ×ブルーストライプシャツ×ネイビー無地タイ
光の当たり方で縞(しま)柄が見え隠れするシャドーストライプのネイビースーツには、光沢のあるシルクタイ、それもネイビーのソリッドが好相性。同系色のストライプシャツで、奥行きを加味するのもお勧め。
ネイビーストライプスーツ×サックスブルークレリックシャツ×ネイビー小紋タイ
ネイビーのストライプスーツに、やはりネイビーの小紋柄のタイを合わせると、誠実で気品の漂う印象を演出できる。清潔感のあるクレリックシャツも、英国調のオーセンティックなムードを高めてくれる。
出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)