紳士の雑学

国別スタイルに見る、スーツの基本3型

2017.09.11

現在のスーツの形が定まったのは1920~30年代ごろ。ウエストにシェイプを加え、胸部と腰まわりはカーブを描いて包み込むイングリッシュドレープスーツ。そして、ウエストシェイプをかけないボックス型のナンバーワンモデル(Ⅰ型)。この2つの登場がそれだ。
前者はダンディズムの構築を意図する現在のブリティッシュスタイルの、後者は人体への忠実さを図るアメリカントラッドの規範となり、それぞれのスタイルを発展させている。
一方、両者からやや遅れて歩みを始めたクラシコイタリアは、重心を高く取ったウエストシェイプで、自然に体にフィットするスタイルにエレガンスを見いだし追求している。
この3スタイルを軸に、いまなおスーツの進化は止まらない。

<BRITISH> 構築的な手法でダンディズムを表現

P8_STYLE_1

特徴はパッドを入れ、袖山をきちんと出したパッデッドショルダーと、タイトにシェイプされたウエスト、肩から胸や背にかけて表れる優美な布のたるみ(=イングリッシュドレープ)、チェンジポケットを付属させるのが一般的。

<AMERICAN TRAD> 体型を選ばない汎用性の高さが魅力

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肩のラインに自然に沿わせたナチュラルショルダー、3つボタン段返り中1つがけのフロント、背面裾のセンターフックベントといった、いわゆるⅠ型の特徴がその基本。腰の絞りが少ないボックス型シルエットは、着る人を選ばない。

<CLASSIC ITALIA> 人体美を反映させエレガンスを醸す

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自然で優美なショルダーラインと「いせ込み」という技術を駆使した立体的な袖付け、重心を高く取ったウエストシェイプが生む身体になじむシルエット、やや短めの着丈がポイント。それらを生み出す細部に光る手仕事も見逃せない。

出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)

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