旅と暮らし
ボルボV90クロスカントリーは
男のポイントをアップするか?
2017.10.02
「ロングバケーション」に「バカンス」、これらの言葉には、時間に追われる現代人にとって、とても魅力的な響きがある。
ヨーロッパでは、長い休みとなれば、旅行のための荷物をクルマに満載して遠方の地に向かう。降り注ぐ太陽を求めて南の海岸を目指したり、親戚の暮らす離れた田園地帯を目指したり。日本のそれとは期間の長さが違えば、規模も違う。地続きの隣国へ、国境を越えてクルマを走らせる。ドイツからスイスを越えてイタリアへ、そんな移動もごく当たり前だ。
長期休暇のクルマでの移動で重宝されるのが、ステーションワゴンだ。各メーカーでは、さまざまな車種のステーションワゴンを用意している。多くは日本に導入され、東京をはじめ都市部で人気だ。そのなかで、長年にわたり高い評価を得ているモデルに、ボルボのステーションワゴンがある。
ボルボのステーションワゴンのフラッグシップはV90のシリーズだが、特に走破性を高めたモデルが、V90クロスカントリーだ。最低地上高をV90よりも55mmアップし、専用のエクステリアデザインも有する。2リッター4気筒の直噴ターボ「T5」と、スーパーチャージャーもプラスした「T6」があり、どちらも四輪駆動のAWDとなるプレミアムクロスオーバーだ。
ラゲッジスペースは、容量たっぷりだ。日本では、クルマで何日もかけて長距離の旅をするというケースは多くないが、キャンプやグランピング、温泉旅行など、収納力にあふれるラゲッジスペースは、週末を充実したものにしてくれる。まるで積み込む荷物が多いほど、楽しみが増えるかのようにだ。それだけにラゲッジスペースの大きさは重要だ。
ほかのV90もそうだが、V90クロスカントリーは、室内の広さも申し分ない。荷物はみんな大容量のラゲッジスペースに収まり、それと区分された広く快適な室内が家族の笑顔であふれるであろう空間だ。しかも、自然を愛するスウェーデンのモノづくりへの思いが貫かれたインテリアは、実に心地よい。
ヨーロッパの長距離移動を前提にする安定感ある足回りは、V90クロスカントリーでは頼もしい走破性が加わり、さらなる安心感を生み出す。クロスカントリーという言葉は、山野を越えるスポーツ競技に使われるが、「国を横断する」という意味も含む。名は体を表すというが、過酷なシチュエーションも、ロングドライブも見事にこなす実力を備えるのが、このV90クロスカントリーだ。
目的地に到着すると、アウトドアギアや遊び道具がラゲッジスペースから次から次と飛び出す。はしゃぎ喜ぶ子どもを見て、妻も満足げな表情を浮かべるはず。そんなシーンを、週末のたびに現実のものにしてくれるV90クロスカントリー。理想的な父親や夫の姿と、出来のいいステーションワゴンは、家族の幸せのために必要らしい。
※写真は、実際の日本導入モデルと仕様が異なる場合があります。
※価格はすべて消費税込のものです。
<データ>
車名:ボルボV90クロスカントリーT5 AWDサマム
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4940×1905×1545mm
ホイールベース:2940mm
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4DOHC16Vターボ
トランスミッション:8速AT
エンジン最高出力:254ps(187kW)/5500rpm
エンジン最大トルク:35.7kg-m(350N-m)/1500~4800rpm
タイヤ:235/50R19
車両本体価格(税込):¥7,590,000
ボルボ・カー・ジャパン 0120-55-8500
http://www.volvocars.com/jp
Text:Haruhiko Ito(office cars)