旬のおすすめ
ディオール オムで、これが欲しい。
スポーツエレガントな装いが完成するイージーパンツ
2017.10.06
ディオールの開祖は言わずと知れた“モードの革命児”クリスチャン・ディオールだ。1947年の初コレクションにおいては花冠りを思わせる優美な“コロールライン”ドレスなど、当時最先端のスタイルを打ち出した。戦後の時代に先行していた機能優先の簡素なデザインとは一線を画す優雅で女性らしいデコラティブな美を引っさげ、女性たちに夢と精神的な開放を与えシーンを席巻し偉大な伝説を作り出した。
彼の後も、続々とその時代を彩る才あるアーティスティック ディレクターがディオールブランドのスピリットを引き継ぎ、現在までモード界のトップとして世界に君臨しつづけている。特にメンズウエアにおいては、クチュールメゾンならではの男性服のトラッドをきちんと踏まえたデザインを確立させており、斬新なエッジを備えつつも、普段のシーンでも気軽に着こなせるウエア作りをひとつのポイントに据えている。
写真のパンツもまさにそんなメゾンのスピリットを踏襲した新作。ブラックウールのピンストライプ生地は、スーツの素材を思わせる極めてエレガントなもの。しかし、デザインはリラックスを感じさせるワンタック入りのイージーシルエット。裾にかけてシャープに絞ったラインと相まって、スポーティーな雰囲気をも併せ持つ。
たとえトップスがベーシックな白無地Tシャツでも、こんなパンツが一本あれば退屈なコーディネートに陥る心配はない。清潔感に加え、どこかさっそうとしたモードカジュアルな装いが完成すること確実だ。
<写真>
エレガントにしてスポーティーな魅力を兼備するイージーパンツ。腰のドローストリングはカラフルな組みひも風で、着こなしのしゃれたアクセントになるもの。裾に配されたジッパーもポイントだ。¥105,000/ディオール オム(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Text:Tsuyoshi Hasegawa (04)