接待と手土産
手みやげの裏に感じるストーリー
［秘書課の御推奨手みやげ］
2017.10.31
手みやげをもらったとき、「思いのひろがり」を感じたことはないだろうか。森ビル社長秘書の城所康予さんは言う。
「差し上げる方のお立場、おかれている環境に思いをめぐらせ、季節や時期なども考えながらストーリー性のあるものを選ぶようにしています」
「ひろがり」を持つ手みやげの背景には、城所さんの言うとおり、いつもストーリーがある。自分の状況を鑑みて、これから進む道へのエールとして、バックステージにいる人々にも思いを馳せて──。ストーリーを感じる手みやげだからこそ、胸に響くのだ。
今回、紹介していただいた３点もまさにストーリーを感じる品々。
「食べ物は、お届けした方だけでなく、スタッフやご家族にも渡していただけますし、あとに残らない分、ご負担になりません。“アンダーズ 東京のペストリー ショップのお菓子”は、どの方にも喜んでいただける品。ゆずやごまなどの食材を使用している点や日本では東京にひとつしかないホテルの品という希少価値もあって、特別感もあります」
お菓子など、食べ物の手みやげはポピュラーな分、上質なものにこだわる。希少価値、特別感も重要。また、食べ物以外にも、長い時間楽しんでもらえるものを選ぶことも。
「日々ハードな仕事に取り組んでいらっしゃる方に、ゆっくりと上質なプライベートの時間も楽しんでいただけたら、と“ジョー マローン ロンドンのルームフレグランス”をお贈りすることもあります。お相手が女性の場合は、ハンドソープやバスアイテムなどを。最近、弊社と同じビルの六本木ヒルズに新店がオープンしたので、よく足を運んでいます」
花もワンランク上の手みやげとしてポピュラーだが、決め手はやはりストーリー。
「手みやげに利用するお店はいくつかありますが、どこも個性ある花束を作ってくださいます。ご紹介したジャルダン・デ・フルールはフラワーアーティストの東 信さんのお店。イメージとお贈りする理由などをお伝えすると色や形、組み合わせで意に沿った花束を作ってもらえます。メッセージが真っすぐ伝わる品なので、お贈りした方から必ず感想をいただける印象に残る手みやげだと思います」
手みやげには、多くの思いが委ねられる。その思いが、意図したとおり伝わったとき、その手みやげは成功となる。
１. 写真左上： 花束￥10,000（掲載商品）／ジャルダン・デ・フルール 03-5414-5824
２. 写真右上：ギフトボックス￥5,000／アンダーズ東京 ペストリー ショップ 03-6830-7765
３. 写真下：ライム バジル マンダリン ディフューザー￥12,000／ジョー マローン ロンドン 03-5251-3541
Photograph:Mitsuru Kugue[still]
Text:Sachiko Ikeno
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