旅と暮らし
ウサイン・ボルト氏がチーフ エンターテイメント オフィサーとして登場
メゾンの歴史に新たな頁を刻む「マム グラン コルドン」がローンチ
2017.11.27
マム グラン コルドン発売記念の華やかなパーティー
去る11月14日、世界的なシャンパンメーカー「メゾン マム」から、長い歴史のなかでもレボリューションであり、新たなメゾンのシンボルとなる「マム グラン コルドン」の発売を記念したパーティーが、六本木の「ニコファーレ」で開かれた。
マムといえば、誰もが思い浮かべるのが、従来の顔であった、エチケットに赤いリボンをあしらった「コルドン ルージュ」。これは、フランスの最高勲章レジオン・ドヌールをモチーフにしたものだが、その赤いリボンを引き継ぎ、格調高いブラックボトルに直接彫り込んだものが、新生「マム グラン コルドン」である。赤いリボンにあやかり、パーティーのドレスコードはセレブレーションレッド。思い思いの赤をまとったゲストは、リリースされたばかりの「マム グラン コルドン」のグラスを手に、華やかなにぎわいを堪能している。
CEOウサイン・ボルトが象徴する勝利の美酒
オープン後1時間、いまやレジェンドであるアスリート、ウサイン・ボルト氏が登場すると、会場は一気にヒートアップ。ボトルを手に、ビクトリーポーズを決めるボルト氏に、拍手と歓声が降り注ぐ。実はボルト氏、北京、ロンドン、そして昨年のリオデジャネイロの五輪を通じて、100m、200m、4×100mリレーの3冠を3度達成したのち、メゾン マムからのラブコールで、“チーフ エンターテイメント オフィサー(CEO)”に就任したのだ。それは、「Dare,Win,Celebrate.=挑戦、勝利、祝福」という、メゾンのエスプリが、ボルト氏の人生にそのまま重なるから。就任時には「祝福の瞬間を盛り上げる方法を世界に発信することができるのはとても光栄。世界中のファンと共に、グラスを掲げて乾杯することを楽しみたい」と宣言したという。
マム グラン コルドン、その味わいとボトルの魅力
さて、改めてマム グラン コルドンを口に含むと、熟したピーチやパイナップルの華やかなアロマが立ち上り、もぎたての果実やカラメルが織りなす豊かな味わいが口に広がる。最高醸造責任者であるディディエ・マリオッティ氏が、ブランドのレボリューションのために、数年をかけて完成させたそれは、ピノ・ノワール45%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ25%というセパージュに変更はないものの、リザーブドワインの使用量が従来の25%から30%に増え、より複雑性や力強さを増している。ディディエ・マリオッティ氏のあくなき追求もまた、ボルト氏のモットーである、「不可能はない、限界はない」という言葉と重なるようだ。
目を引く斬新なボトルは、アップルやスワロフスキー、アルテミデなどの企業とのコラボレーションを手がけてきた世界的なデザイナー、ロス・ラブグローブ氏のデザインによるもの。それは、マムが勝利を祝福する場によりふさわしい存在であるためにと考案されたものだが、その革新性はデザインのみにあらず。レジオン・ドヌールをモチーフにしたアイコニックな赤いリボンを直接彫り込むことでボトル内部にできる凹凸が、ルミュアージュ<澱を瓶口に集める作業>の障害にならないように検証が重ねられ、機能面もクリアした真の意味でのレボリューションなのである。
最高のシャンパーニュだけを造りつづけるメゾンの理念
1827年、ドイツの由緒あるワイン商マム一族によって、シャンパーニュ地方の中心地、ランスに創業した名門メゾンは、過去には南極大陸上陸をサポートしたり、2000年~2015年までF1をスポンサードするなど、数々の冒険や挑戦を支えてきた。このたびのボルト氏のCEOへの任命、そして、革新的なボトルでの「マム グラン コルドン」の登場は、常に新しいことに挑みつづける、メゾン マムの「Only the Best=最高のシャンパーニュだけを」という姿勢そのもののようだ。
発売を記念して12月下旬まで、港区・神楽坂・大阪ミナミの3エリア約200 店舗で「マム グラン コルドン」バイ・ザ・グラスフェアが行われている。この機会に、鮮烈で複雑な風味、余韻の長いフィニッシュを楽しんでみたい。
問/ペルノ・リカール・ジャパン株式会社 03-5802-2671
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Text:Hiroko Komatsu