紳士の雑学
トレンチコートやダッフルコートの成り立ち
イラストで解説|コートの種類や歴史、役割とは?
2017.12.04
秋から冬にかけて、屋外での装いの主役はアウターウエアとなる。ひとくちにアウターと言っても、そのスタイルは実に多様。それらの歴史をひもとき、ディテールを堀り起こし、それぞれの役割や価値に思いをはせれば、男の装いはもっと楽しくなる。
Style 代表的な意匠
![1204asm01](http://p.potaufeu.asahi.com/85a4-p/picture/11303310/d342dd0aa837b11c453bd9af005a28f4.jpg)
チェスターフィールドコート
19世紀に登場し流行。現在では昼夜兼用の正装用コートの代表格。黒か濃紺もしくはグレーのウール地仕立てで、ノッチドラペルの上襟には黒のビロードをかぶせ、胸に箱ポケット、両脇にフラップ付きポケットがつく。フロントは隠しボタン式比翼仕立て、ウエストはシェイプされ、モーニングのテールが隠れる長めのレングスをもつ。
![1204asm0 2](http://p.potaufeu.asahi.com/ba62-p/picture/11303309/a3832b2f026d136ab9256b543370cf56.jpg)
トレンチコート
第1次大戦中、英国陸軍が塹壕(トレンチ)戦用に採用したコマンドコートを出自として、そのミルスペックに裏打ちされた、いくつもの実用的なディテールを機能美にまで昇華させた、レインコートの極め付き。ベルトをキュっと締めるだけで様になるスマートなフォルムも相まって、老若男女、オンオフを問わず幅広く活躍するスグレモノ。
![1204asm03](http://p.potaufeu.asahi.com/dbea-p/picture/11303312/1473ccc6e04989b0bf2795fe29c56847.jpg)
バルマカーンコート
和製英語のステンカラーコートとして日本人にはなじみ深いラグランスリーブの防寒外套。第1ボタンを開けても閉めても着用でき、襟先のボタンを留めれば襟を立てて着ることもできるバルマカーンカラー(バルカラー)仕立てが最大の特徴。19世紀末スコットランドのインバネス近郊の地バルマカーンで着用されたものが始まり。
![1204asm04](http://p.potaufeu.asahi.com/a9cb-p/picture/11303313/0abe672e540fded7f84aa8095fc8892c.jpg)
ダッフルコート
ひも付き留め木ボタン(トッグル)が個性的なオーバーコート。ダッフルという名の由来は、その原形の素材となったベルギー製梳毛織物の産地名。第2次大戦中に英国海軍が防寒着として採用し認知度は高まり、おしゃれ着として決定づけたのは仏国の詩人ジャン・コクトーだ。彼はタキシードの上に淡褐色のそれをはおり夜会へと赴いた。
出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)
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