紳士の雑学

知っておきたい、アウターウエアのディテール 第2回

2017.12.19

秋から冬にかけて、屋外での装いの主役はアウターウエアとなる。ひとくちにアウターと言っても、そのスタイルは実に多様。それらの歴史をひもとき、ディテールを堀り起こし、それぞれの役割や価値に思いをはせれば、男の装いはもっと楽しくなる。

Style 代表的な意匠

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ピーコート

風向きに合わせて左右どちらの前合わせもできるリーファーフロント(両前合わせ)のハーフコート。ボタンは6個ないし8個で、幅広の襟と両脇のスラッシュポケットが特徴。いずれも寒冷な海洋での作業時に防寒を得るための工夫だ。19世紀前半に英国海軍の艦上作業着として採用されたことから、一般に普及したと言われている。

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キルティングジャケット

競走馬の背掛け用ラグとしても使用される、保温性の高いキルティング素材で作られたハーフコート。70年代に普及した英国産乗馬用ジャケットがひな型で、コーデュロイ布帛(ふはく)の襟、斜めに傾いた口をもつパッチポケット、短めのサイドスリットが特徴。軽量かつ汎用性の高さから、いまやビジネスシーンにおける定番となっている。

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オイルドクロスジャケット

防水性を求めて開発されたオイルドクロス(オイルスキン)のアウターウエア。素材は乾性油を塗布した油引き綿布で、北海に働く漁師や水夫、港湾労働者の作業着に使用されたもの。着込んでいくうちに油分が抜け、独特の風合いに変化するのも愛着の種。コーデュロイ生地を張った襟、両脇のベローズポケットとハンドウォーマーはお約束。

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ポロコート

上襟と下襟の縁に太いステッチをかけた幅広の襟型。額縁の中にふたを付けたようなフレームド パッチ&フラップポケット。さらに背中の太めのベルトや袖口の折り返しを特徴とするダブルブレステッド6つボタンの重厚なオーバーコート。素材はキャメルヘアが本格であり、キャメル色以外のものをポロコートと呼ぶことはない。

出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)

知っておきたい、アウターウエアのディテール第1回はこちら

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