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「モンブラン タトゥー プロジェクト 2017」
異色のコラボが生み出す革新的な表現
2017.12.05

創業以来1 1 0年以上にわたり、クラフツマンシップの伝統を守りつづけるモンブラン。いまなお多くの人から愛されているのも、職人の技術・技量の面において、一切の妥協を許さない姿勢を貫いているからだろう。そんな職人の“技”を守るモンブランが、タトゥーアーティストとコラボレーションした「モンブラン タトゥー プロジェクト 2017」を実施している。
なぜタトゥーなのか──。
日本はもちろん、各国で進化してきたタトゥーは、それぞれ独創的な手法やテクニックを発展させ、独自のカルチャーを築き上げてきた。施術はすべて手作業、ふたつとして同じ作品が存在しないタトゥーこそ、まさにクラフツマンシップそのものであり、その圧倒的な芸術性にモンブランが心酔したのもうなずける。
2017年。モンブランは、東京、ソウル、香港という、3つの都市をテーマに、RAY氏(日本)、Nando氏(韓国)、Kin Liu氏(香港)ら、3人のタトゥーアーティストとのコラボを展開。彼らが手がけたレザーマテリアルを、フィレンツェのモンブランレザー工房「プレテリア」が手作業でレザーアイテムとしてアッセンブリーし、ひとつのバッグを完成させていく。各都市を象徴するモチーフが作品にちりばめられているのも、見どころのひとつである。

日本から参画したRAY氏は、繊細かつ、細部にまでこだわりを感じさせる「鳳凰」と「九尾の狐」を彫り上げた。ホワイトタトゥーや、鮮やかな彩色技術がちりばめられたレザーは、まるでいまにも飛び出してきそうな躍動感に満ちあふれている。それは、かつて仏師であったRAY氏ならではの表現手法であり、こうした技術が注ぎ込まれたバッグは、アートピースの名にふさわしい作品へと昇華されていく。
クラフツマンシップを守り抜く、モンブラン×タトゥーアーティスト。それぞれの“技”が随所に発揮された、珠玉の逸品が生まれる「モンブラン タトゥー プロジェクト 2017」から、今後も目が離せない。
問/モンブラン コンタクトセンター 0120-39-4810
Text:AERA STYLE MAGAZINE