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親愛なる、アエラスタイルマガジンの読者の皆さま

2018.01.01

親愛なる、アエラスタイルマガジンの読者の皆さま

明けまして、おめでとうございます!
WEBで、雑誌で、タブロイドで。アエラスタイルマガジンを、いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

今年2018年は、アエラスタイルマガジンにとって、特別な年となります。「ニッポンのビジネスマンを応援します!」と宣言して、雑誌とタブロイド版を創刊したのが2008年。早いもので、それから10周年を迎えるのです。

この10周年を少しだけ先取りして、2017年夏にこのWEB版をスタートしました。ここでまた新しい読者の皆さまと出会えたこと、とてもうれしく思います。10年間貫いてきたビジネスマンのリアルな声に応えたコンテンツを届ける編集部の姿勢は、WEB版でも変わりません。

スーツの着こなしやライフスタイルについて皆さまの声を問う「調べ・見立て」のアンケート記事には、1問に平均2500人もの読者から回答が寄せられています。そのうちのひとつ、「スーツを着ているときにリュックを使用しますか?」という問いには、1万1000人もの回答が集まり、ビジネスマンの強い興味と関心がうかがわれます。ちなみに、この質問を掲載した8月がちょうどクールビズの期間中といったこともあって、「リュックを使用する」の回答が50%を超えていました。現状をチェックすると、「使用しない」派が盛り返して過半数となっているのがわかります。PCやスマホを通じた読者の皆さまとのインタラクティブなやりとりは、WEBならではの醍醐味です。

2018年、ビジネスマンの着こなしやライフスタイルはどこへ向かうのでしょうか。各ブランドの展示会を拝見すると、スーツが大きく変わってきていることに驚かされます。例えば、素材やディテールにこだわった、クラシックで嗜好性の強いスーツ。これらは、ビジネスウエアにとどまらず、現代のジェントルマンの趣味の領域といえるでしょう。一方で、コンフォータブルな着心地を追求したスポーティーなスーツ。こちらはビジネスウエアの新しい提案と捉えられていましたが、いまでは大きな潮流になろうとしています。アエラスタイルマガジンでは、その両方に注目しています。もちろん、そのいずれでもない、保守本流ド真ん中のスーツも引き続きしっかりと取り上げてまいります。

私自身は、スーツとはとても民主的なウエアであると考えています。ファッション雑誌を毎月欠かさず読んでいたり、買い物の予算を気にした経験がなかったり、そういった、選ばれたしゃれ者だけのための特別なものではありません。着こなしのルールを知りさえすれば、誰もがスタイリッシュになれるのです。

10年前の創刊号のフロムエディターでは、知的な男性がモノを選ぶときの条件を、次のように定義しています。「上質であるが、押しつけがましくない。リアルであるが、平凡ではない」。雑誌とタブロイド版から一歩進んで、よりラグジュアリーなブランドやアイテムにまで守備範囲を広げたこのWEB版にも、その視点は引き継がれています。そしてもうひとつ。10年前に書いた宣言を、もう一度ここに記しておきましょう。

アエラスタイルマガジンは、装うことで生まれる自信を、ニッポンのビジネスマンに届けます。

2018年元旦
アエラスタイルマガジン編集長 山本晃弘

Photograph:Mitsugu Inada

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