旅と暮らし

見るだけじゃない“体感”するアート
当たり前の常識が常識じゃなくなる!?

2018.01.26

写真・図版
レアンドロ・エルリッヒ
《建物》  2004/2017年
インクジェット出力シート、アルミニウム製トラス・フレーム、木材、照明、鏡面シート / 600 × 900 × 550 cm
展示風景:「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」森美術館、2017年
撮影:長谷川健太 / 写真提供:森美術館
Courtesy: Galleria Continua

あなたは自分の周りにある景色や物に疑問をもったことがあるだろうか。ビルや湖、窓から見える外の風景。それらは当然のように存在するものであり、そこに「なぜ?」と疑問を抱くことなどないだろう。だが、そんな“当たり前”という既成概念を打ち破ると、いま話題になっているのが、森美術館で開催されている「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」である。

本展は、アルゼンチン出身の現代アーティスト、レアンドロ・エルリッヒの、四半世紀にわたる創作活動の全容を紹介する、過去最大規模となる個展。日本では、金沢21世紀美術館の《スイミング・プール》を手がけたことでも知られる彼の作品は、我々の常識を覆す、視覚的な仕掛けを用いたユーモアあふれる作品が特徴だ。

  • 写真・図版
    レアンドロ・エルリッヒ
    《教室》  2017年
    木材、窓、机、椅子、ドア、ガラス、照明
    1220 × 550 × 430 cm
    展示風景:「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」森美術館、2017年
    撮影:長谷川健太 / 写真提供:森美術館
  • 写真・図版
    レアンドロ・エルリッヒ
    《反射する港》  2014年
    ガラス繊維、金属フレーム、駆動装置、木材、アクリル板
    サイズ可変
    展示風景:「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」森美術館、2017年
    撮影:長谷川健太 / 写真提供:森美術館
    Courtesy: Art Front Gallery and Galleria Continua

誰もいないはずの教室に人影が写る《教室》、水がないのにゆらゆらと揺れて見えるボートのインスタレーション《反射する港》など、一見すると何の変哲もない風景も、よく“見る”ことで新たな世界が広がってくる。なかでも高さ9mの壁にぶら下がることができる体験型インスタレーション《建物》は、本展でいちばんの人気作。直接作品に触れることで、いかに無意識のうちに物事を見てきたのかということに気づかされるはずだ。

大型のインスタレーションから映像まで、レアンドロ・エルリッヒが作り出す、知的好奇心をくすぐるアートの数々を、存分に“体感”していただきたい。

「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」
会期/4月1日(日)まで
会場/森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
時間/10:00~22:00(火曜日は17:00まで)
   ※いずれも入館は開館時間の30分前まで ※会期中無休
入館料/一般1800円、学生(高校・大学生)1200円、子供(4歳―中学生)600円、シニア(65歳以上)1500円
※表示料金に消費税込 ※本展のチケットで展望台 東京シティビューにも入館可(スカイデッキを除く) ※スカイデッキへは別途料金がかかります
問い合わせ/03-5777-8600

Text:AERA STYLE MAGAZINE

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