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今年の春も、ジャパンスーツ。
第3回 タケオキクチ
2018.03.07

春になると、どうにもスーツを新調したくなる。新年度のはじまりに、気持ちだけでなく装いも新たにしたくなるのだろう。春は自らを顧みる季節。今一度、自分のスーツへの美学を確認したくなり、ふとジャパンスーツに手を伸ばす。
第3回は、日本のモノ作り力に改めて焦点を当てる、タケオキクチ。
1984年に設立されたタケオキクチ。トラッドをベースにトレンドを取り入れた上質なカジュアルを提案する同ブランドは、今シーズン天然回帰をテーマに掲げ、ナチュラルな素材感や色使いを披露している。そんな同ブランドが展開するテーラードラインは、そのはじまり以来、生地への強いこだわりを貫き続けている。
タケオキクチのスーツに採用される生地は、ほとんどがオリジナルとなっている。このダブルのスーツに採用する生地も然り。特徴は、シルクタイや着物から着想を得た、砂子と名付けられたピンヘッド調の織り。ウールモヘア素材の採用とともに、熱をためず通気性も確保した、湿度の高い日本でも快適に着られるスーツが完成した。柔らかな毛芯やショルダーパッドを配したアンコン仕立てを採用しているのも、そんな生地の軽やかさを一層後押しする。
日本のモノ作り力や伝統技術、そして文化に改めて焦点を当てたシリーズ「プロダクト・ノーツ・ジャパン」からのリリースとなる同スーツ。生産はもちろん日本国内のファクトリーとなる。

クラシックなダブルを、やや着丈を短くしモダンな印象に。ショルダーパッドのないやわらかな着心地も、その見た目にはダブルらしい端然さが漂う。スーツ¥89,000、シャツ¥14,000、タイ¥14,000、チーフ¥7,000/すべてタケオキクチ(タケオキクチ 03-6324-2642)、シューズ¥69,000/チーニー フォー タケオキクチ(タケオキクチ 03-6324-2642)
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Hair & Make-UP:Ryo(COME HAIR)
Text:Masafumi Yasuoka(BEARD MAN)