旅と暮らし
都市と人間と写真の未来を見る、21_21 DESIGN SIGHT(六本木)
2018.04.20
写真技術が発明されたのは1926年のこと。フランスのニエプス兄弟によって生み出された当初は1枚の写真を撮影するために約8時間もかけていたという。写真は発明から200年弱のあいだ、テクノロジーやメディアの革新とともに“写真の概念”もさまざまな変化を遂げてきた。そんな写真の在り方を、都市というモチーフを通して斬新な視点で観ることができる企画展が21_21 DESIGN SIGHTで、2018年6月10日(日)まで開催している「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−」だ。
展示のメインとなる、ウィリアム・クラインは1928年生まれの20世紀を代表する写真家。ブレやボケ、荒れた粒子など、従来の写真の概念を覆す斬新なスタイルで、ニューヨークをはじめ、世界各地の都市を捉えてきた。さらに、写真のみにとどまらず、グラフィックや映画などジャンルを超えた表現にも挑戦し、視覚実験を繰り返してきた。
今回の展示では、ウィリアム・クラインが捉えてきた都市のヴィジョンとともに、石川直樹+森永泰弘をはじめとした日本やアジアで活躍する11組の写真家たちも紹介。ウィリアム・クラインが贈る刺激的なヴィジュアルとともに、各写真家によるフォトコラージュやサウンドインスタレーションなどが展示されている。冒険的なまなざしをもった若手写真家たちの作品を通して、22世紀の写真と都市の未来を感じてみてはいかがだろうか。
21_21 DESIGN SIGHT 企画展
「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−」
会場/21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
会期/2018年6月10日(日)まで
開館時間/10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
※六本木アートナイト特別開館時間:5月26日(土)10:00〜23:30(入場は23:00まで)
休館日/火曜日(5月1日は開館)
入館料/1100円(一般)ほか
問い合わせ/03-3475-2121
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Text:Eri Ujita