旅と暮らし
夏のカッコいいカラダになるために!
ビジネスマンのためのダイエット講座
【第1回】自分にぴったりのダイエット法の見分け方
2018.05.28
こんにちは。
これまでの10回で、ビジネスマンのための姿勢力向上のトピックをお伝えしてきた。どれも姿勢維持には大事なことなのでひとつでもいいから実践していただきたい。
今回は少し方向性を変えて記事を書いていこうと思う。題して「夏のカッコいいカラダになるために! ビジネスマンのためのダイエット講座」だ。つまるところ、メタボからの脱却である。
重力に負けたカラダほど目をそむけたくなるものはない。
こんにちは。プロボディデザイナーの松尾伊津香です。私は現在、疲労回復専門ジムZERO GYMでビジネスマンに対して仕事パフォーマンスを上げるためのフィットネスと瞑想の指導をしています。
季節も移り変わり、少しずつ薄着になってきた今日このごろ、ダイエットに意識が向いているのではないでしょうか。そんなわけで、今日から少しダイエットのお話をしていきたいと思います。
ダイエットしたいな、体を作り変えたいな、という方はぜひ今日から何か始めてみてください。なぜなら、ダイエットは最低3カ月をみておくのが鉄則です。
数日や1カ月で一気に体重を落とすのはダイエットではなく衰えです。急激に栄養がなくなるので肌や見た目の老化を加速させます。体の細胞が入れ替わるのには60日はかかりますから、健康でかっこいいカラダを手に入れたいなら、3カ月前から取り組みましょう!!
では、早速ダイエットの基礎知識からお話ししていきます。
何を行ったらいいかわからないという方もいると思いますが、ダイエット法を選ぶときに「正しい・正しくない」で判断してはいけません。ダイエットというのは、「合う・合わない」というマッチングで行うのが正解です。
結婚相談所のようなものでしょうか。例えばあなたが誰かとデートをしてうまくいかなかったとします。しかし、その女性が「不正解」なわけではないですよね? 単に「合わなかった」だけです。合わなければ、次を探す、そして自分に合う人を見つける……。それを繰り返して自分に最高の相手を探し出します。
ダイエットもこのように考えて取り組んでみてください。
では、あなたがうまくいかないリスクを少しでも下げる理論をお伝えしましょう。
そもそもダイエット情報は3つのタイプに分けられます。
①「生理学的根拠」タイプ
②「ストレス除去」タイプ
③「ライフスタイル」タイプ
ダイエット法というのは必ずこの3要素のどれかに当てはまります。ひとつずつ見ていきましょう。
①「生理学的根拠」タイプ
これは、研究結果から導き出された体のメカニズムのことです。最近はやりの酵素ドリンクは「消化酵素」という体の作用がダイエットに有効だということで着目されています。ほかにも脂肪をつくるホルモンのインスリンのコントロールの観点や、太陽の光がビタミンDをつくるなど、さまざまな体の作用を利用したものがここに当てはまります。
この観点は、さまざまな根拠のないダイエット方法……、
・こんにゃくダイエット(こんにゃくだけを食べる)
・マニキュアダイエット(マニキュアを塗る集中力のカロリーで痩せる)
・ダイエット石鹸
などを一掃する大切なポイントとなります。この観点なしにダイエットは成功しません。
②「ストレス除去」タイプ
ダイエットはストレスとの闘い、というイメージをもたれている方も多いのではないかと思います。たしかにダイエットは食事と運動習慣を変えなければならないので努力が必要です。しかし、努力と精神的ストレスは必ずしも一致しません。
タレントの辻 希美さんは、産後、豆腐にハマってダイエットを成功されました。当時のブログには、「毎晩湯豆腐を食べていた」と書かれています。その成果があってか、現在3人のお子さんをお持ちですが、若々しい体をキープされています。これだけ聞くと、多くの方は「そうか、豆腐を食べれば痩せるのか!」と解釈すると思います。
でも、大事なのは「豆腐」の部分なのでなく、「ハマった」の部分なのです。
辻 希美さんはハマったことでストレスなく続けることができ、それがたまたま豆腐というダイエット寄りの食材だった。だから痩せたのです。何が精神的ストレスになるかは人によって違います。他人基準でのダイエット法で痩せないのは、この観点を見誤るからです。
③「ライフスタイル」タイプ
生理学的根拠を満たし、精神的ストレスのないものが見つかったとしても、まだ確認すべきことがあります。それは、自分のライフスタイルと照らし合わせたときに実行可能なものなのかどうか、ということ。これも、ダイエット成功の大きな要因になります。
ある女性が、すごくジョギングが好きで毎日でも走りたいとします。しかし、その方が5人のお子さんをお持ちだったらどうでしょうか? 5人のお子さんを残してジョギングなど、難しいのが現状です。「それでも、本当にやる気があれば続けられるのでは?」。そう思う方もいるかもしれませんね。
たしかにダイエットは、その人にとって切実な悩みです。でも、私はダイエットというのは人生において第一優先にはならないものだと思うのです。命にかかわるというのならわかりますが、多くの場合そうではないはずです。痩せたいという気持ちはあるけれど、それ以前に仕事や家庭を優先させなければいけないことが多々あるのではないでしょうか。ダイエットというのは、それらを犠牲にしてまで第一優先で行うべきものにはなりにくいのです。
ですから、自分の置かれている環境をきちんと把握し、そのなかでできるやり方を考えることは、何にも増して大切なのです。
おっと、長くなってしまいました。次回は、この表から自分にぴったりのダイエット法を見分けるポイントを説明していきます。
それでは今日はここまで。
良いビジネスライフを!
プロフィル
松尾伊津香(まつお・いつか)
疲労回復専門ジムZERO GYM エグゼクティブプログラムディレクター。『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』著者。ミスター&ミスモデルジャパン2016 日本大会「ミス・モデルジャパン ガールズ部門」3位。福岡県福岡市博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。在学中、 心理学・精神医学を学ぶ傍ら、ヨガ哲学やメディテーションに出合う。アメリカ留学にてその知識を深め、帰国後は銀座でヨガインストラクターとして勤務。その後、全国に50店舗以上展開する女性専用ダイエット専門ジムShapes International の六本木本店店長兼スーパーバイザーに。現在は日本初の疲労回復専門ジム「ZERO GYM」で、働く人の心身のコンディションを整える指導をする傍ら、食欲や食事制限・リバウンドに苦しむ人たちの悩みと日々、向き合っている。
https://matsuoitsuka.com/
https://business-life.jp/