美しい時計

バーゼルワールド2018 レポート
ティソ

2018.05.31

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年明け1月のSIHH(ジュネーブサロン)に続いて、バーゼルワールドがスイスで3月22日〜27日に開催された。1917年から始まった商品見本市をルーツとして、昨年に100周年を迎えた国際的な時計と宝飾の展示会。多彩な新作が数多く披露された。今年のトレンドは最後にまとめるとして、日本でも人気の高い有力ブランドから注目のモデルをピックアップしていく。

歴史に残る傑作モデルを現代的にリファイン

ティソは1853年創業の老舗ブランドであり、手首に合わせて長方形のケースを大胆にカーブさせた「バナナ・ウォッチ」など、歴史に残る革新的なモデルを世に出してきた。今年で創業165周年を迎えたことから、代表的な傑作を現代的にリファイン。それだけでなく、ロングパワーの最新ムーブメントを搭載したコレクションに新色を追加している。

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「ティソ ヘリテージ 2018」。1943年に販売されていた丸型スモールセコンドモデルのデザインを現代に継承。手巻き、パワーリザーブ約46時間、ケースはステンレススチール、直径42.0㎜、厚さ11.35㎜、5気圧防水/¥110,000(税抜き予価)、今秋発売予定。

腕時計の大敵は水分と磁気だが、ティソは1930年という早期に世界初の耐磁モデルを発表。当時の最先端素材だった合金のエリンバーをヒゲゼンマイに採用して、それまでの10倍という耐磁性を実現している。オリジナルは長方形だったが、スモールセコンドをもつ丸型モデル(1943年)のデザインをアップデートした新作が「ティソ ヘリテージ 2018」だ。繊細なヘアライン仕上げでメタリックな質感を強調したダイヤルに、細身のリーフ針が絶妙にフィット。

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「ティソ シースター 1000 オートマティック 日本スペシャルモデル」。キャンバスストラップを組み合わせたブラックダイヤルの日本限定モデル。潜水時間(分)など測定できる回転ベゼル(逆回転防止機構付き)はセラミック製。自動巻き、パワーリザーブ約80時間、ケースはステンレススチール、直径43.0㎜、厚さ12.7㎜/¥80,000(税抜き)、6月発売予定。

もうひとつの時計の大敵である水分についても、ティソは1938年にネジ込み式のリュウズと裏ぶたを導入してハイレベルな防水性を実現。1950年代にはダイバーズウォッチ「シースター」を開発している。このモデルを発展させた新作が「ティソ シースター 1000 オートマティック」。1000はフィートの意味で300m防水。セラミック製の逆回転防止機構付きベゼル(潜水時間などを測定)を備えた本格派だ。ミニマルで洗練されたスタイルに仕上がっているので、ビジネスシーンでも違和感がない。最新ムーブメントPowermatic80を搭載。ロングパワーで実用性に優れており、コストパフォーマンスも高い。日常使いとしても最適のモデルだ。ブラックダイヤルにキャンバスストラップを組み合わせた日本限定モデルも発売される。

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「ティソ シュマン・デ・トゥレル オートマティック」。ティソの「本質を求める人々のための本物のウォッチをつくる」という理念を継承。自動巻き、パワーリザーブ約80時間、ケースはステンレススチール、直径42.0㎜、厚さ10.89㎜/¥83,000(税抜き予価)、今秋発売予定。

ブランドの長い歴史を象徴するコレクションが「ティソ シュマン・デ・トゥレル オートマティック」だ。この名称は、ティソが工房を設置したスイスのル・ロックルにある地名に由来。「小さな塔のある道」を意味する。オーソドックスなセンター3針だが、それだけに繊細なサンレイ仕上げのダイヤルの輝きが美しい。スーツスタイルによく似合うブルーと、格調高い風格のガンメタルの2タイプが新たに登場した。ロングパワーの最新ムーブメントPowermatic80を搭載。過度な装飾を排して、精度や機能も含めて時計の本質を追求したモデルと言えるだろう。ケース径32㎜のレディスモデルもそろっており、ペアとしても愛用できる。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

問/ティソ スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7361

プロフィル
笠木恵司(かさき けいじ)
時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房や職人、ブランドCEOなどのインタビュー経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)。

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