旅と暮らし

ミーティングを兼ねた会食に最適のホテルダイナー
[状況別、相手の心をつかむサクセスレストラン Vol.05]

2018.06.12

小松宏子 小松宏子

ミーティングを兼ねた会食に最適のホテルダイナー<br>[状況別、相手の心をつかむサクセスレストラン Vol.05]

銀座でミーティングにも適したランチやディナーのスポットはありそうで、なかなかない。いわゆる接待で、おいしいものを食べるところには事欠かないが、書類を広げたり、ときにパソコンを取り出して、となると……。今年1月にオープンしたハイアット セントリック 銀座 東京の「NAMIKI667」なら、そんなニーズにも応えてくれる。

立地と使い勝手のよさが強みのハイアット セントリック

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“ハイアット セントリック”とは街やリゾート地の中心にありコンパクトで快適かつ機能的なホテルを、というコンセプトのもとに世界展開している、ハイアットのライフスタイルホテルブランド。アジア地域、日本へはこの銀座6丁目並木通り沿いの立地が初の上陸となる。地下鉄銀座駅より徒歩5分という、最高の立地かつステイタスエリアにオープンし、東京のさらなるグローバル化のためにも画期的なホテルといえよう。4丁目から歩いてくると、ルイ・ヴィトン、ロレックスとハイブランドのショップが続き、その先のやや奥まったスペースが、ホテルのエントランス。中心地とはいえ、気付かなければ通り過ぎてしまいそうな、都心のHidden Placeでもある。

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多彩なスペースと料理のバリエーションがビジネス会食の幅を広げる

立地と住所をネーミングに冠したオールデイレストラン「NAMIKI667」は3階にある。ダイニングエリアは大きな市松模様のテーブルを囲むエリア、大小のテーブル席の並ぶダイニング、調理シーンを眺められるショーキッチンスペース、並木通りを見下ろす約40メートルのテラス席と、用途や好みに応じて使い分けられるのがうれしい。料理はフレンチのエッセンスを感じられるメニューや、東京の旬の食材を採り入れたオーブン料理をメインディッシュに据えた、ダイレクトにおいしさの伝わる親しみやすさが売りだ。

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ランチタイムは前菜、メインは魚 or 肉のココット料理、デザート、コーヒー(4000円)の非常に満足度の高いコースのほか、ミニバーガーにスープ、サラダ、コーヒーの付くエクスプレスランチ(2000円)もありTPOに応じて選べる。また、隣接する「NAMIKI667バー&ラウンジ」の単品メニューには、知床斜里産 匠の豚麦王のカツサンド 東京産 トキハソース(2400円)などもあり、大人気だ。豚ロース肉を低温調理で24時間じっくり加熱してから、提供する直前にからりと揚げ、トキハソースとたっぷりのせん切りキャベツとともにパンに挟んだもので、ホロリと噛み切れるほど柔らくジューシーな豚肉とコクのあるソースのコントラストはやみつきになるおいしさ。コースから単品までのバリエーションの広さは、時間のないランチから、ゆっくりと話をしたい会合まで、どんなタイプのビジネ会食にも対応できるのが大きな利点だ。

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フレンドリーなもてなしが生む居心地のよさ

もうひとつの特徴は、いわゆるホテルらしい慇懃無礼(いんぎんぶれい)なサービスとは対極にある温かみあるフレンドリーなもてなしを特徴としていることだ。フロントスタッフは男性、女性ともジャケットにチノパン、ダイニングのホールスタッフはチノパンの上にカジュアルなエプロンを着けている。ともするとゲストと見まがうほどの、まるで友達のようなユニフォームがいっそう親密感を増す。何かわからないことがあったときにも、気後れせずに質問できる、そんなメリットもあるだろう。ワインリストも見やすく、カリフォルニア、オーストラリア、チリと、各国のワインをそろえているほか、国産のワインも数多くオンリストしている。好みや予算を伝えてソムリエに気軽に相談してみるのがいいだろう。

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館内の機能性やインテリアなどプラスαの魅力も豊富

もう一点、ビジネスランチにとてもありがたいのは、館内のWi-Fiが無料で使えることだ。ホテルの場合、宿泊客しかWi-Fiを使用できない場合が多いが、“ハイアット セントリック”では食後にラップトップを開いて資料を取り出すなども自在だ。

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内装に魚編の漢字をあしらったインスタレーションがあったり、もともとの立地が新聞社だったことから、新聞を印刷する際に生じる、鮮やかな損紙を敷き詰めた壁、また、活版印刷へのオマージュである活字をモチーフにしたサイン、そして4階のフロントではロボホンが出迎えてくれるなど見所もたくさんあり、海外からのゲストを連れて行くのにも話題に事欠かない。バー&ラウンジエリアでは、喫茶やバーとしての使い勝手も申し分ない。ビジネスマンのマストハブアドレスとして、ぜひ覚えておきたい。

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Photograph : Makiko Doi

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