旬のおすすめ
雨の日のお出かけは、こんなレインシューズで
2018.06.15
名作『雨に唄えば』の劇中でジーン・ケリーは恋が始まる喜びをこう表現する。「外は大雨でも心の中にはお日様が照っている」。とはいえ、心躍る出会いでもなければ、なんとなく憂鬱(ゆううつ)なのが雨ばかりの梅雨の季節。そんなときにはお気に入りのレインウエアに身を包めば少しは心が晴れるかもしれない。憂鬱なムードを一新してくれそうな、厳選の雨用アイテムを紹介しよう。
近年のフェス人気やアウトドアブームも手伝ってか、防水機能を有する靴の需要度が高まっている。選択肢が多いだけに機能を第一に考えるのか、デザインを優先するのか、普段の装いや自身のライフスタイルに合わせてチョイスするのが望ましい。
都市型全天候対応シューズと聞くと何やら仰々しいが、ウェザーガーメンツのUチップは、素材にPVC(塩化ビニール)とPVレザー(ポリウレタン樹脂)を使い、文字どおり完全防水を実現した。さらにグリップ力に優れたビブラムソールを採用するなど、配慮も十分。キルトを付けたその愛嬌ある面持ちは、雨の日以外でも履きたくなるほど。¥25,000、別売りのキルト¥1,500/ともにウェザーガーメンツ
メデュースはフランスのシューズファクトリー、UMO社が手がけるラバーシューズ専門ブランド。素材にPVCを採用したサイドゴアブーツは、そのシャープなシルエットと、静謐(せいひつ)なたたずまいで合わせるスタイルを選ばない。さらにフランス製ながら1万円を下回る、圧巻のコストパフォーマンスの高さも魅力。¥6,500/メデュース(ハイブリッジ インターナショナル 03-3486-8847)
いまやブーツの永世定番のひとつにも数えられる、エル・エル・ビーンのビーンブーツ。雨や雪を凌ぐフルグレインレザー製のアッパーや、フィット感を高めるゴム製ボトムなど、長い歴史が証明する理に適った作りとなっている。履き込んで経年変化を楽しめるだけでなく、ソールの張り替えも可能なので長く付き合っていけるに違いない。¥21,000/エル・エル・ビーン(L.L.Bean カスタマーサービスセンター 0422-79-9131)
ジョン・ムーアと聞いて、鼻の奥がツンとするような懐かしさがよみがえった方も多いはず。彼の代表作であるコンバットブーツを、ラバー成形によりレインシューズとして生まれ変わらせた。トゥから飛び出したベロや、サイドの装飾などデザインコンシャスでありながら、黒一色にまとめることでプロダクトとしての完成度が際立つ仕上がりに。¥16,000/ジョン・ムーア(スタイル 03-6416-9061)
故ダイアナ妃にケイト・モス、さらにはニック・ウースターなど、古今東西、数多(あまた)のファッションアイコンに愛されたレインシューズは、ハンターのトールブーツをおいてほかにないだろう。すべてハンドクラフトによる質実剛健な作りもさることながら、シルエットの美しさや、アイコニックなブランドロゴなどファッション性の高さも抜群。¥16,500/ハンター(ハンタージャパン カスタマーサービス 0120-563-567)
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Yoshinori Eto
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Tetsuya Sato