旅と暮らし
山本舞香が語る、さまよいつづけることの答え
[MUSE]
2018.07.24
「泣くシーンではないのに涙が止まらなくなってしまったり、セリフを言いたいのに思いが強すぎて過呼吸になってしまったり。いままでも集中して作品に取り組んできたけれど、こんな経験は初めてでした。この映画に携わることができて本当に幸せでしたね」
映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』への思いをそう語る女優・山本舞香。役者としてさらなる高みを目指そうとするいま、それでもさまようことから逃れられないと語る。
「何が正解なのかがわからず、さまよってしまう自分がいるんです。いま、感じている気持ちが自分のものなのかすらわからなくなるときもある。正解がないお仕事だからこそ、自分の軸が欲しいんですよね」
ただ、この映画のタイトルにこそ、その答えが隠されているのかもしれない、とも感じている。
「強い気持ち。強い愛。大根仁(おおねひとし)監督はこの両方を持っている方でした。彼が雨を降らせたいと思ったら、現場スタッフはそれに向けて全力で動く。すると不可能が可能になる。そんな瞬間を目の当たりにしてきました。過去や未来はさておき、目の前のことに全力で取り組むうちに、自分の軸、いわゆる自信がついてくるのかもしれないですよね」
笑って泣けて、見終わるころにはスカッとする。そんな映画だそう。
「女性はもちろん、“女の強さ”を感じに、男性にこそ足を運んでもらいたい作品なんです」
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Photograph:Kosuke Matsuki
Styling:Mari Ai
Hair&Make-up:MAKI(p-cott)
Text:Maho Honjo