旅と暮らし

優雅さと安心感。
メルセデスの最高峰、Sクラス・カブリオレ

2018.08.21

優雅さと安心感。<br>メルセデスの最高峰、Sクラス・カブリオレ

2015年の秋、メルセデスから大きな発表があった。Sクラス・カブリオレの復活だ。2015年のフランクフルトモーターショーでお披露目となったSクラス・カブリオレは、1961年から1971年に販売されたW111以来のもので、44年ぶりの復活だった。

コンセプトは「モダンラグジュアリー&インテリジェンス」。「Sクラス史上最高の美しさと高級感を備えた」という。

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メルセデス・ベンツ S 560 カブリオレ。

実際、その姿を目の当たりにすると、「優雅」という言葉が真っ先に浮かんでくる。メルセデスのラインナップには、Cクラス・カブリオレ、Eクラス・カブリオレと、各クラスに4シーターオープンを用意しているが、Sクラス・カブリオレには、それらのトップエンドモデルにふさわしい風格を有する。

ボディーは余裕にあふれるたっぷりとしたサイズで、全長は5000mmを超え、全幅は1900mmを超える。ホイールベースはSクラス・セダン(3035mm)より90mm短いものの、2945mmと実にロングだ。その室内は余裕にあふれ、空間のゆとりがいかにぜいたくなものであるかを見せつける。

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素材の質感、作りの精緻(せいち)さ、これらの「さすが」と言わざるを得ない作り込みは、ラグジュアリー4シーターオープンモデルとして、極められた姿がある。そのほか先進の安全システムが投入されていることは言うまでもない。

クーペモデルを単にオープン化しただけにとどまらない設計で、安全性と快適性、そして効率性などクルマにとって不可欠の要素を極めているのもすごい。アルミニウムのほかマグネシウムも用いて、ボディーシェルの重量はSクラス・クーペ並みのレベルに抑えた軽量設計が施されている。

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そのSクラス・カブリオレは、クーペとともに、先日改良が行われた。ランプ類を中心にフロントとリアまわりのデザインをリファインし、AMGモデルでは「AMGパナメリカーナグリル」も採用した。

現在のラインナップは、S 560 カブリオレ(2175万円)、メルセデスAMG S 63 4MATIC+ カブリオレ(2790万円)、メルセデスAMG S 65 カブリオレ(3470万円)の3モデルとなっている。価格もトップ級だ。

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メルセデスAMG S 63 4MATIC+ カブリオレ。

パワープラントの改良も施されたSクラス・カブリオレ。S 560 カブリオレが搭載するのは、新型4リッターV型8気筒ツインターボエンジン(最高出力469ps、最大トルク71.4kg-m)。メルセデスAMG S 63 4MATIC+ カブリオレは、612ps、91.8kg-mというAMGのハイチューンを施した高出力版4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを積み、トップモデルのS 65 カブリオレでは、630ps、100.2kg-mという圧倒的なパフォーマンスの6リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載する。

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電動操作のソフトトップは遮音性や耐久性を高めた3層構造で、クローズ時に美しいシルエットを作り出すのも特徴だ。時速約50km/hまでなら、走行中の操作も可能で約20秒で開閉する。

AMGモデルのインテリアは、ラグジュアリーでありながら、スポーティーなムードを備える。そのしつらえは、別格の作りとなっている。

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左と中央はSクラス・カブリオレAMGモデル。右はSクラス・クーペ。

大型のボディーサイズ、豪華さを極めたゆとりのあふれるキャビン、そして圧倒的なパワー。すべてにおいてぜいたくに仕上げられたSクラス・カブリオレ。ルーフを開け放って街を流せば、メルセデスの最高峰は、究極の喜びを与えてくれる。

※実際の日本導入モデルと一部の仕様が異なります
※価格はすべて消費税込みのものです

<データ>
車名:メルセデス・ベンツ S 560 カブリオレ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5030×1910×1420mm
ホイールベース:2945mm
駆動方式:FR
エンジン:4リッターV型8気筒DOHC32Vツインターボ
トランスミッション:9速AT
エンジン最高出力:469ps(345kW)/5250〜5500rpm
エンジン最大トルク:71.4kg-m(700N-m)/2000〜4000rpm
タイヤ:前245/40R20、後285/35R20
車両本体価格(税込):¥21,750,000

メルセデスコール 0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp

Photograph:Daimler AG
Text:Haruhiko Ito (office cars)

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