旅と暮らし
イギリスのスタイル、イタリアの感性がコラボした唯一無二の限定版
2018.09.04

デザインに秀でたクルマは数多あるが、ミニは特別だ。
60年代のイギリス。ワーキングラスはもとより、アーティストやミュージシャンなどのセレブリティー、果てはエリザベス女王にも愛された。階級制が根強く生きるかの国において、初めてヒエラルキーを超えて支持されたモデルといえる。
その理由は、やはり“お洒落さ”。平面のパネルを組み合わせ、曲線を感じさせないシンプルさで、過度に自己主張せず、かつ愛らしい。ライフスタイルに合わせてのカスタマイズにもフレキシブルだ。さらに乗る人のファッションを問わず、引き立てる応用度もある。スーツからカジュアル、モードスタイルにもしっくり来るコンパクトカーというのは珍しいだろう。
21世紀、現代風にモダナイズされた新しいミニにもそのDNAはしっかり受け継がれており、多くのファンから支持を集めている。そのCセグメント、ミニ・クラブマンにさらにスタイリッシュな限定版が発売された。それがミニ クラブマン モルトン エディション。パンツのインコテックス、ニットのザノーネなどを扱うイタリアのスローウエア社とコラボレーションし、ボンネットとリアに個性的なストライプをあしらった。遠目にはモノトーンのようだが、実際はグレーのグラデーション。さらにアクセントとして赤いラインの差し色が効いている。リアに配されたスローウエア社のシンボルであるタートルのモチーフも、ファンにはうれしい隠し味だろう。


今回の限定車に冠せられた「モルトン」とは、ロンドンのメイフェア地区でブティックやギャラリーが並ぶサウス・モルトン・ストリートに由来する。スローウエア社がロンドン1号店をオープンしたのもこの場所だった。名実ともにファッショナブルと言えるだろう。
イギリスとイタリアの美意識が見事に一体となったこのクルマなら、道行く人の視線を集めること必至。ドライブするたびに着こなしを考えるのが楽しい悩みになりそうだ。
<データ>
¥4,390,000(メーカー希望小売価格、消費税込み)。付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。また「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。 右ハンドル仕様。
MINIカスタマー・インタラクション・センター 0120-3298-14
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Text: Mitsuhide Sako(KATANA)