旅と暮らし
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ビジネスマンのためのダイエット講座
【最終回】仕事パフォーマンスを上げるために運動は必要なのですか?
2018.10.09
こんにちは。プロボディデザイナーの松尾伊津香です。私は現在、疲労回復専用ジムZERO GYM でビジネスマンに対して仕事パフォーマンスを上げるためのフィットネスと瞑想の指導をしています。
AERA STYLE MAGAZINEで連載を行わせていただき、はや20回。毎回楽しく書かせていただきました! 私の勤めている疲労回復専用ジムZERO GYMにお越しいただいた読者の方もいらっしゃいました。ありがとうございます。
この連載も、今回が最終回です。最終回の特別ということで、いただいた質問に答えてみようと思います。
それは……
『仕事パフォーマンスを上げるために運動は必要なのですか?』
というわけで、本日は仕事と運動の関係です。みなさん、最近はやりの暗闇ボクシングって知っていますか。暗闇の中でハイテンションな音楽とともに行うエクササイズです。
45分間ノンストップで動きつづけますが、最初に有酸素運動で心拍数を上げて、その後にシャドーボクシング、そして最後にグローブをはめて、実際にサンドバッグを打ちます。短い時間ですがかなりのペースでの運動なので、広告にうたっているようにありえないほどのハイカロリーが消費できます。
ほかにも暗闇でのバイクレースや暗闇でのトランポリンなどもありますね。共通はどれも強度の高い運動で動きつづけるということです。前に指導者がいて、掛け声とともに自然と体を限界まで追い込んでくれます。
多くの方は筋肉をつけるために運動をすると思うのですが、この暗闇系エクササイズは「筋力」と同時に「体力」を上げてくれるところがとても素晴らしいなと思います。体力は仕事パフォーマンスを上げるためにもとても重要だからです。
ここで筋力と体力の違いを説明します。
筋力=いかに大きな負荷に耐えられるか
体力=いかにその負荷のまま動き続けられるか
動きつづけられるかどうかのラインは体力にかかっています。つまり、体力はあなたが「諦める限界点」を決めるものです。体力がない人は、動きたくても続けられないのです。
信号を思い出してください。
青が点滅していて、急いで信号を渡ろうとするときがありませんか。でも、心臓がバクバクして思うように足が上がらない。気持ちだけが前に出て、呼吸が上がり息切れ状態。結局、その状態に耐えられずに次の信号を待つ羽目に。
社会人になって運動の機会が減るとそんな経験をされた方も珍しくないのではないでしょうか。あなたのカラダはあなたの思うようには動かせません。カラダとは、あなたを制限するものです。
もしあなたがカラダを持たなければ、あなたはすぐにアメリカに行けるでしょうし、集中力が切れることもないでしょうし、目が疲れることなくパソコンを見つづけられるわけです。
カラダがあるから物理的な移動のために時間と労力が必要で、酸素の欠乏と血流の悪化により集中力が続かず、目の乾燥や筋肉のこわばりで目が疲れるのです。勉強も仕事もカラダを無視して行うことはできません。資格取得の勉強をしている方が一日中、体のことをそっちのけで勉強しているとして、それの何がいけないのか?
「勉強ができるかどうか」は知識の蓄積(記憶)で決まりますが、脳というカラダの機能を介してしかそれが発揮できない以上、勉強のパフォーマンスは、あなたのカラダにかかっているのです。だから、1時間でも体をメンテナンスすることは仕事や勉強においてとても大事ですし、パフォーマンスに影響を与えます。
「最近体力が落ちてきたな」。そう感じたら要注意です。これが意味すること、それはあなたが「諦める限界点」が早くなってきたということです。
達成したい目標がある
譲れない仕事がある
諦めたくない自分がいる
そんな、仕事に一生懸命になれる方は運動も日常のタスクに入れてみてはいかがでしょうか。
その体力こそが
「あなたの信念や思いを実現へ導いてくれる土台を築く」
と、私は思うからです。皆さまの仕事パフォーマンスがいつもベストな状態であることを、お祈りしております。それでは、私の連載はこれで最後です。
みなさま、また会う日まで!
良いビシネスライフを!
プロフィル
松尾伊津香(まつお・いつか)
疲労回復専門ジムZERO GYM エグゼクティブプログラムディレクター。『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』著者。ミスター&ミスモデルジャパン2016 日本大会「ミス・モデルジャパン ガールズ部門」3位。福岡県福岡市博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。在学中、 心理学・精神医学を学ぶ傍ら、ヨガ哲学やメディテーションに出合う。アメリカ留学にてその知識を深め、帰国後は銀座でヨガインストラクターとして勤務。その後、全国に50店舗以上展開する女性専用ダイエット専門ジムShapes International の六本木本店店長兼スーパーバイザーに。現在は日本初の疲労回復専門ジム「ZERO GYM」で、働く人の心身のコンディションを整える指導をする傍ら、食欲や食事制限・リバウンドに苦しむ人たちの悩みと日々、向き合っている。
https://matsuoitsuka.com/
https://business-life.jp/
Illustration:KAZMOIS