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男の装い。4つのスタイルから選ぶスーツの現在地
#1 AUTHENTIC STYLE
2018.10.30
男を引き立てる最高のスタイルはスーツから生まれる。それは昔もいまも変わりがない。しかし、スーツのありようは変わった。オーセンティック派は健在であり、進化した素材を用いたアクティブ派が注目を集める。一方、トレンドの英国調を体現するクラシック派は存在感を高め、ぜいたくなつくりのラグジュアリー派はスーツの可能性を広げる。男の装い。それは、スーツ選びから始まる。
AUTHENTIC STYLE
ビジネスでは正統派スーツを正しく着る
ビジネスシーンでは、着ることも仕事のうちと心得る。誠実さを印象付けられるのは、正統派のストライプスーツである。ルールにのっとり、正しく着ることでスーツの真価が発揮される。
<オーセンティックスタイルの着こなしルール>
RULE 1 スーツの柄はストライプ
RULE 2 Vゾーンの柄は2種類まで
RULE 3 レザーの色はそろえる
正統派ストライプスーツの正しい着こなしの見本。誠実さが伝わる。スーツはイタリアのコロンボ社製生地を使用。
スーツとシャツがストライプなら
タイは無地で主張を抑える
ブルーグラデーションのVゾーンが、ビジネスに不可欠な清潔感を表す。スーツはペンシルストライプで、目の粗い風合いのウール生地。
チェンジポケット付きの英国調は
正統派におけるトレンド表現
はっきりとしたチョークストライプのスーツ。フランスの老舗生地メーカー、ドーメル社のフランネルを採用。
ジャストフィットへのこだわりが
正統派スーツを着こなす出発点
スーツのチョークストライプの間隔が広く、やや主張の強い一着。レジメンタルタイで、さりげなくアメリカンテイストを採り入れて。
ワンプリーツのパンツが
新たなるスタンダード
グレー地にブラックのストライプを配したスーツは、都会の街並みに似合うモダンさ。襟先が丸い、ラウンドカラーのシャツで、オーセンティックスタイルに少しだけ目新しさを。
白無地のシャツは
襟型で新鮮さを採り入れる
タブカラー(左右の襟に付く布ひもをボタンで留める仕様)のシャツを合わせて、正統派スーツの着こなしにアレンジを。レザーの色はそろえるのが基本だが、黒とグレーの組み合わせはルール内とする。
ブラウンの色合わせが
スーツの着こなしに調和を生む
杢(もく)調のグレー地にピンストライプを配した、ビンテージテイスト漂うスーツ。身頃がピンクのクレリックシャツが若々しい。レザーはブラウンで色をそろえて。
色柄が控えめであるほど
スーツの上質さが表に出る
ネイビー地にネイビーのシャドーストライプを配して、柄の表現を控えめにとどめたスーツ。白無地のシャツにブルー無地のタイで、エレガントにまとめて。
Photograph:Osami Watanabe
Styling:Masayuki Sakurai, Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up:Masayuki(The VOICE)
Edit & Text:Kenji Washio