旅と暮らし
日本からすぐに行ける、
世界遺産の湖に面する桃源郷ホテル
2018.12.14
Four Seasons Hotel Hangzhou at West Lake
フォーシーズンズホテル 杭州 アット ウェストレイク
杭州/中国
杭州は、心が洗われるような街だった
東京から約4時間のフライトの距離に位置する古都、杭州。街のシンボルである西湖は世界遺産にも登録され、朝から夜までさまざまな表情を見せてくれる絶景地だ。そんな杭州は、中国人にとって“理想郷”とも言われている。どういうことか、杭州に着いてすぐに気がつくことがある。空気がきれいなのだ。杭州は工場が少なく交通量もそう多くはない。
アリババの本社があることでも知られ、ハイテク産業が街の発展を支えている。また、市内にある中国美術学院のキャンパスは世界の巨匠建築家による作品の集合体でもあり、隈研吾氏が手がけた建築も存在する。さらに街は緑にあふれ、知らないでおくにはもったいない近場なのだ。
西湖では、湖に一番近いホテルに泊まりたい!
さて、ではどこに泊まるのがベストかと言えば、私は「フォーシーズンズホテル 杭州」かと思う。なぜなら杭州といえば西湖が最大の見どころであって、このホテルは西湖に面しているからだ。
日本からの直行便は12時50分に着くため、チェックインにちょうどいい時間帯。空港から車で約30分、ホテルに到着すると、そこは広大な庭をもつレイクリゾート。2階建てで迷路のように客室とレストランが展開し、館内を歩くだけでいい散歩になるほどだ。
まずひと息つくためにお試しいただきたいのが、お茶のテイスティング。杭州はロンジン茶という最高級緑茶の名産地であり、ホテルから車で15分のところに茶畑が広がっている。その香り豊かなお茶を、駆けつけの一杯として飲めば出だしは上々となる。
湖に面するホテルは、朝が格別だった
そして、ハイライトは朝にある。ちょっと早起きをして、ホテルから西湖周辺のサイクリングに出かけよう。西湖越しに見る日の出が幻想的で、また、緑のトンネルとなる道を駆け抜けるのも気持ちがいい。戻ったら、ボートに乗って西湖でのブレックファースト・クルーズだ。ホテルに船着き場があり、そこからいくつかの石橋をくぐり進めば西湖の最も広い場所に出る。
BGMはボートをこぐ音と鳥の声。木々の隙間から朝日を浴びながら味わうのは、搾りたてのオレンジジュースにコーヒー、点心や鶏ソバなど。こんなに癒やされる朝食があるだろうか。1時間後には心身が浄化されている。
また別の朝には湖畔での朝ヨガや太極拳を体験する。それもまた、やっぱり湖に面するホテルでよかったと思う瞬間だ。天国のようなホテルにして手近であり、週末のリフレッシュにも最適なのである。
1泊CNY3,000 〜(税・サ別 季節により変動)
+86-571-8829-8888
フォーシーズンズホテル 杭州 アット ウェストレイク
フォーシーズンズ ホテルズ アンド リゾーツ日本
予約オフィス 0120-024-754
プロフィル
大石智子(おおいし・ともこ)
出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、年に10回は海外に渡航。タイ、スペイン、南米に行く頻度が高い。最近のお気に入りホテルはバルセロナの「COTTON HOUSE HOTEL」。
Instagramでも海外情報を発信中。