旬のおすすめ
7つの視点で選ぶ。
男を格上げする「贅沢品」
視点7 記念
2018.12.19
もう中途半端なものはいらないのではないか。身につけた自分が輝く姿を想像できるような特別なものにだけ惹(ひ)かれる。それは、現代の贅沢品。上質な素材がもたらす肌触りや優れた機能性による快適さなど、7つの視点でいま欲しいものをリストアップした。贅沢品を、自分を磨き上げるためのひとつの手段と考えれば、必要なものが見えてくるに違いない。手にすることで得られる高揚感、それは明日からの活力ともなる。
いましか手に入らない記念モデルやスペシャルモデルのアイテムは、希少性という価値以上の魅力があるもの。なぜならそれらの特別なモデルには、例外なく特別な思いが込められているからだ。ブランドの節目を持ち主とともに祝う。貴重な素材の着心地を持ち主と分かち合う。そうした思いはアイテムをより輝かせ、手にした瞬間に贅沢感を抱かせてくれるのである。
<GLOVERALL×TOMORROWLANDのコート>
今季のトレンドであるダッフルコート。なかでも英国のグローバーオールは代表ブランドだが、トゥモローランドと取り組んだスペシャルモデルは今年しか手に入らない贅沢な一着だ。厳しい環境ゆえに柔軟で良質な羊毛となるシェットランドウールのなかでも、特に繊維長が長い希少なプレミアムシェットランドウールを厳選。さらに現存数が少ない、古い英式紡績機でゆっくりとよった糸で織り上げ、豊かな風合いながらも軽く柔軟なトゥモローランドのオリジナルツイードを使用する。英国らしい骨太な表情を現代的かつ快適に楽しめるコートだ。
<JOHN SMEDLEYのニットポロ>
銀座にて1948年より舶来品を販売していた名店ルノアール洋品店は、長らくジョン スメドレーを扱っていたことから1993年に店舗を譲渡し、ジョン スメドレー銀座店として生まれ変わった。それから25周年を迎えたことを記念し、銀座店限定で発売されるのが、メリノウール製のニットポロシャツ「A4205」だ。24ゲージというやや厚手のニットを用い、ゆったりしたボディーや長めのリブなどを採用。開店当時展開していたモデルをしのばせる。
<ETROのショール>
1968年ジンモ・エトロがミラノで創業したエトロは、今年50周年を迎えた。この節目を祝して発売したカプセルコレクション「ETRO 50」のショールは、メンズのクリエイティブ・ディレクターである次男キーン・エトロとウィメンズのクリエイティブ・ディレクターである妹ヴェロニカ・エトロの共同デザイン。エトロ家の信条“愛と美に忠実であれ”やアイコンのペイズリーが描かれた、アニバーサリーイヤーにふさわしい日本限定の一枚だ。
<POLO RALPH LAURENのタイセット>
アメリカントラディショナルを世界に広め、最も成功したブランドのひとつとなったポロ ラルフ ローレン。その歴史はネクタイから始まったことをご存じだろうか。半世紀に及ぶ輝かしい足跡を祝すタイセットには、そのヒストリーが凝縮されている。50年間のアーカイブに着想を得たアイコニックなタイ10本がスエード製のトラベルケースにセットされ、普遍的なアメリカントラディショナルスタイルを体現できる。世界限定67セット。
Photograph:Osami Watanabe
Styling:Masayuki Sakurai Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up:Masayuki(The VOICE)
Text:Yasuhiro Takeishi(City Writes)
Edit:Kenji Washio