旅と暮らし
ランボルギーニの躍進。
その理由を垣間見た
2018.12.20
ランボルギーニの躍進が続いている。
2018年、世界でのランボルギーニの年間販売台数は4500台に達する見込みだ。2010年の1302台と比べて3.5倍近い数となる成長ぶりである。
日本でもセールスは好調で、2013年に118台だった販売台数は、2017年には411台に伸長。2018年には540台が見込まれていて、日本の市場でも販売台数の新記録を達成しそうだという。
2018年12月12日に開催された「Lamborghini Year-End Party」の会場で、その躍進をもたらした理由を垣間見た。
会場となったのは「THE CORE KITCHEN/SPACE」。虎ノ門ヒルズなどが居並ぶ新虎通りに面する。開発が進むこのエリアは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、選手村とスタジアムを結ぶアクセスの一部。道路をにぎわいの場とする「東京シャンゼリゼプロジェクト」も展開されている。
虎ノ門ヒルズから、再開発ならではの整備された街並みを抜け、会場の「THE CORE KITCHEN/SPACE」に到着すると、建物の前でまず真紅のオープンカー「ウラカン ペルフォルマンテ スパイダー」が出迎えてくれた。
ルーフを開け放つ瞬間に立ち会ったが、実に優雅で、上品さに満ちた所作だ。世界屈指の動力性能を内包するスーパーカーであることをにわかには信じられないほどの気品である。
会場に入れば、グリーンのボディーカラーが鮮烈な「アヴェンタドール SVJ」の姿が目に飛び込んできた。11月のイベントで日本を含むアジアパシフィックにおいて初披露となったこのモデル。ニュルブルクリンク北コースで6分44秒97という市販車最速のタイムを打ち立てた一台だ。
6.5リッターの自然吸気V型12気筒エンジンを搭載。最高出力は770ps、パワーウェイトレシオは1.98kg/psという驚愕(きょうがく)の数値。0-100km/h加速を2.8秒でクリアして、最高速度は350km/hにも達するという。
そして、イエローのボディーがまばゆいスーパーSUV「ウルス」も展示。4.0リッターV型8気筒ツインターボユニットは、最高出力650psで、0-100km/h加速3.6秒、最高速度は305km/hを誇る。5シーターで実用も備えるSUVというキャラクターからは想像できないパフォーマンスを発揮する。
こういった数値だけでは、ランボルギーニが世界でそして日本で販売を伸ばす理由は決してわからない。しかし、3台のモデルを眺めて見れば誰もが腑に落ちることだろう。どのモデルも完成度がすごいのだ。
エクステリアパネルの作り、インテリアの緻密(ちみつ)さ、素材のマテリアルなど、どこを見ても抜群のクオリティー。決してパフォーマンスだけを求めたモデルではなく、プレミアムカーを超えるクオリティーにあふれている。
ぜひショールームでその美しさを体感してほしい。ランボルギーニの魅力のひとつであり、本物を求める多くのオーナーを生み出してきた理由がそこにもある。
イベントの冒頭、壇上に立ったのは、ランボルギーニ・ジャパンでカントリー・マネージャーを務めるフランチェスコ・クレシ氏。「ランボルギーニにとって日本は重要なマーケットとして位置づけられ、2019年もより幅広い層にランボルギーニを親しんでもらえるよう、新たなニュースを発信していく」とのコメントを発した。
クリスマスシーズンを彩る「ランボルギーニ・オリジナルクリスマスツリー」が飾られるなか、ランボルギーニのオーナーをはじめ、メディア関係者など300名を超える参加者でにぎわった「Lamborghini Year-End Party」。一夜限りの躍動感あふれるジャズのライブ演奏も披露され、スペシャルなイベントとなった。
ランボルギーニ カスタマーセンター 0120-988-889
https://www.lamborghini.com
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Text:Haruhiko Ito (office cars)