旅と暮らし

すべて実食! 自慢の手土産。#15
「アディクト オ シュクル」のボワット レ シャ

2019.01.21

写真・図版

キュートな猫缶クッキーはカジュアルな手土産の大本命

あいさつ回りや会食、接待など特別なシチュエーション以外の場には、カジュアルな手土産を携えて行くといい。必ず必要ではないからこそ、ちょっとしたサプライズ感も演出できる。ただ、それは贈り手のセンスを感じさせる、気の利いた商品セレクトがあってこそ真価を発揮するのだ。あくまでさりげなく、相手に負担を感じさせない。それでいて好感度をアップさせる、そんな手土産をセレクトしてこそ上級者の仲間入りだ。

こうしたカジュアルシーンで活躍してくれるのが、東京・都立大学駅のそばにあるパティスリー「アディクト オ シュクル」のお菓子。なかでも筆者のイチ押しは、猫のイラストの描かれた缶に入った「ボワット レ シャ」だ。オーナーパティシエール、石井英美さんの愛猫のイラストがなんともキュートで、猫好きでなくとも心が癒やされる。

ただし、ビジネスシーンの手土産にはおしゃれな外見に負けない、中身のクオリティーも必要不可欠。「ボワット レ シャ」には、それを十分にクリアする上質な味わいがある。小さな缶の中には、パルミエと呼ばれるハートパイ、ココナッツ味の花びら形サブレ、黒チョコクッキーと白クッキー、茶色いクロッカンというアディクト オ シュクル自慢の5種類のクッキーが詰め合わされている。

パルミエは、豊かなバター風味とパイ生地のようなザクザクの食感がクセになるし、サブレは、ココナッツ独特の香ばしさと、ルックスよりしっとりした舌ざわりがいい。小さなクロッカンは、ひとつ口にするだけで幸せな気持ちにさせてくれる。ふたを開けた瞬間に漂うリッチな香りと、シンプルながらも奥深い味わいは格別だ。すべてに厳選した材料を用いて、特に焼き菓子の命とも言うべきバターには、妥協を許さない店主のこだわりが感じられる。

会社勤めをしていたにもかかわらず、お菓子好きが高じて、エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)に入学したという石井さん。渡仏して著名なパティスリー、ブーランジェリーで研修後、吉祥寺のアテスウェイ、渋谷のヴィロン、ラデュレ・ジャパンなど名立たる名店で10年以上の経験を積み、ラデュレでは最後の2年間マカロン製造部門長を務めるといった輝かしい経歴の持ち主なのだ。

「甘い物中毒」を意味する店名も、「お客さまにも甘い物のとりこになってほしい」という思いで名付けたそう。こんなにも“お菓子ラブ”な石井さんの愛情が詰まった、上質で抜群においしい中身とは裏腹に、遊び心にあふれたほっこりとした外観に、相手の気持ちも和み、お互いの距離はグッと縮まるはずだ。

写真・図版

アディクト オ シュクル
東京都目黒区八雲1-10-6
営業時間/11:00~商品終了まで
定休日/不定休
価格/ボワット レ シャ赤缶1728円 ※価格は税込み
問/03-6421-1049
http://addictausucre.com/

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Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Mayo Morino

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