旅と暮らし
2シーターを楽しむ。
ジャガーFタイプ
2019.02.21

3年や5年、または7年ごとという車検のタイミングでクルマを乗り換えるケースは少なくない。18歳で免許を取得したとしてそこから始まるクルマ人生を計算してみると、その年数はせいぜい50年。おおむね5年ごとにクルマを乗り換えるとすると、50年でたった10台しか持てない計算になる。
10台では正直、物足りない。ならば、複数所有というスタイルを選択するという案が浮上する。家族との移動も前提にするファーストカーはSUVやワゴン。ならば、もう一台は、やはりスポーツカーということになる。複数所有なら、2シーターだって問題なく候補になる。

ジャガーのFタイプは、2座のスポーツカーで、クーぺとコンバーチブルをラインナップする。セカンドカーなら(自身にとってのファーストカーなら)、オープンカーを選びたいものだ。炎天下の中、都心でのオープンドライブは難ありだが、そのほかの季節なら、オープンカーを楽しむシチュエーションは多く、屋根を開けて風を感じるドライブは格別な時間となる。
ジャガーFタイプの搭載エンジンは、2リッター直列4気筒が最高出力300ps、3リッターV型6気筒スーパーチャージャー付きが340psと380psの2タイプ、5リッターV型8気筒スーパーチャージャーエンジンが550psと575psの2種類。合わせて5タイプのパワーユニットを用意する。

足回りもスポーツカーとしての強化を施し、コーナリング時にアンダーステアを抑制するトルクベクタリングや、インテリジェントドライブラインダイナミクス(IDD)と連動してトルク伝達を最適調整するアクティブディファレンシャルコントロールなどをグレードに応じて採用している。
実際、Fタイプを走らせると、そのポテンシャルに驚かされる。アクセルを踏み込めば、優雅さや気品といったジャガーというブランドに共通するイメージは影を潜め、刺激的な個性でドライバーを楽しませる。2リッターでも300psを発揮するエンジンは活発で、パワフルな加速を披露する。
コーナリングも軽やか。2620mmという短いホイールベースの2シーターボディーがもたらす、旋回性能にあふれるフットワークは、ドライビングを夢中にさせる。

ドライビングを純粋に楽しむならクーぺをチョイスするのもいい。クーぺ、コンバーチブルともに、2019年モデルは、スマートフォンと連動するコネクティビティ機能の「リモートプレミアム」「InControlアプリ」などを全モデルに標準装備。インパネセンターのモニターを8インチから10インチに拡大し、操作性と視認性を高めた。
また、通常のボディーカラーに加え、グロス加工もしくはサテン加工と組み合わせることが可能な全18色のSVOプレミアムパレットをオプションで導入した。

ドイツ車をはじめ4シーターのスポーツカーは数多く存在する。スポーツカーの伝統的なレイアウトとなる2シーターは、2シーターならではの格別なドライビングを楽しませてくれるもの。
自分だけの時間を楽しむなら、2シーターは最高の相棒になる。
※写真のモデルは、実際の日本導入モデルと一部の仕様が異なります。
日本仕様は全車、右ハンドル。
※価格はすべて消費税込みのものです。
<データ>
車名:ジャガーFタイプR-DYNAMICコンバーチブル
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4480×1925×1310mm
ホイールベース:2620mm
駆動方式:FR
エンジン:3リッターV型6気筒DOHC24Vスーパーチャージャー
トランスミッション:8速AT
エンジン最高出力:380ps(280kW)/6500rpm
エンジン最大トルク:46.9kg-m(460N-m)/3500rpm
タイヤ:前245/40ZR19、後275/35ZR19
車両本体価格(税込):¥13,420,000
Text:Haruhiko Ito (office cars)