旅と暮らし
NHK連ドラ『まんぷく』女優の小川紗良、働き方が一変
[MUSE]
2019.03.12
![NHK連ドラ『まんぷく』女優の小川紗良、働き方が一変<br>[MUSE]](http://p.potaufeu.asahi.com/e98e-p/picture/15388130/8b074e0dbe328135e40bb929e8fa904d.jpg)
いま、日本中で話題を呼んでいるNHKの連続テレビ小説『まんぷく』。主人公である福子と萬平の娘が大きくなった姿として登場するのが、女優・小川紗良である。
「朝ドラは初めての現場で、ものすごく緊張しました。さらにみなさんが育んできた家族という関係性のなかに、自分がなじめるのかどうかもすごく不安で。でも俳優のみなさんはもちろん、スタッフの方全員が優しくて、その温かな空気の中にすぐに溶け込んでいきました。私の役柄は21歳で、実際の私は22歳。社会に出る直前の若者が抱える、思春期とはまた違う、独特の悩みや葛藤を等身大で表現したつもりです」
またこの現場に入り、ある人物のそばで仕事をしながら、自分の仕事観が一変したと語る。
「ヒロインを務める安藤サクラさんから、大きな影響を受けました。演技、現場の空気の作り方、スタッフとのコミュニケーションの取り方などはもちろんですが、いちばん感銘を受けたのは、その“働き方”。お母さんヒロインとしても注目されていますが、子どもを育てながら、日本を代表する連続ドラマの主演を務めるのは偉業に思えます。でも安藤さんはまず自分の生活があって、それが役にも生きていて、もしかしたらそれがまた生活にも生きている。仕事と生活が相互にいい影響を及ぼし合う、その生き方自体が素晴らしいと思ったんです」
“ただ働く”のではなく、“よりよく働く”ために生活を見つめる。その視点を持つ女優の行方を見つめていきたい。




Photograph:Ari Takagi
Styling:Yusuke Arimoto(NANAKAINOURA)
Hair&Make-up:Saori Hattori
Text:Maho Honjo