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THE YARD旗艦店が表参道にオープン
2019.03.26
「白シャツのように着る新しい日常をつくるきもの」をテーマにした『THE YARD(ザ・ヤード)』の初の路面店が、3月21日に東京都渋谷区神宮前にオープンした。
創業102年、着物専門店「きものやまと」を運営する株式会社やまとより、2015年に誕生したのが『THE YARD』。日本全国のものづくりの産地へ出向き、ひとつひとつ丁寧に作り上げ、現代の和装とは何か考え抜いた「新しいきもののカタチ」を切り開くブランドだ。
旗艦店として選んだ場所は、神宮前。明治神宮をシンボルに発展してきた背景の下、いまも新しいカルチャーやファッションが生まれつづけている、歴史と新しさが交差する街だ。ここで新たな「きもの文化」をつくるべく、『THE YARD』から新しいライフスタイルを発信していく。
店内の内装は、黒漆で染色した木や床の洗い出しなど、日本の伝統的な工法を採り入れながらも無駄な造形を省いたシンプルな構成。中性的で凛(りん)とした空気を感じるインテリアだ。特徴となるのは、ガラスウインドーを通して『THE YARD』の世界観を外からでも感じることのできる「母屋」の店舗に加え、過去のきものや帯のアーカイブの展示、着付け教室を行う「離れ」の 2部屋があること。シチュエーションの異なる部屋が存在することで、きものについて幅広い楽しみ方が体験できるだろう。
今年こそはきものに挑戦してみたいという人も、すでにきものを着慣れている人も満足させてくれるプロフェッショナルな接客と豊富な品ぞろえ。心が躍る、東京の新店舗の誕生である。
Text:AERA STYLE MAGAZINE