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スーツが変わる。十人十色の新ルール
NEW RULE3 小物は黒で統一
NEW RULE4 足元は素足でスリップオン
2019.04.09
平成が終わりを告げ、新たな時代が幕を開けようとしているいま、仕事着の在り方も節目を迎えている。ワードローブを見つめ直し、一歩踏み出す。まだ見ぬ自分と出会う、好機が到来した。
NEW RULE3 小物は黒で統一
ブラウンスーツを着る男
長年、ビジネススーツ第三の色としておすすめされてきたブラウン。しかし、ネイビーやグレーに続くほど、浸透することはなかった。その理由は、周囲から浮く、違和感だろう。それを払拭するための新ルールが、「小物は黒で統一」だ。
シューズやバッグをブラウンでそろえるのは王道だが、洒脱すぎる。黒の小物で着こなしを引き締めることで、ビジネスシーンと調和を図るのが狙いだ。
ブラウンスーツはウールにモヘヤを混紡した生地。黒で正統派を貫いたシューズ、バッグ、ベルト、時計のセットが着こなしをビジネス基調に仕上げる。
NEW RULE4 足元は素足でスリップオン
リネンスーツを着る男
ビジネスの場で素足はありだろうか? 従来ならばNGと断言するところ、条件付きで解禁としたい。その条件とはスーツがリネン製であり、シューズがスリップオンであること。
清涼感のあるリネンスーツは時代の節目にあたって、より活用したいもの。ドレスダウンの持ち味を生かすためにはスリップオンが最適だ。その折、ソックスをはくのは無粋。両者の軽やかさを消し去ってしまう。
明るめのブルースーツは、イタリアのカノニコ社のウールにリネンを混紡した生地を採用。足元には洗練されたフォルムのローファーを。素足の抜け感が、着こなしの軽やかさをいっそう高めてくれる。
Photograph: Osami Watanabe
Styling: Masayuki Sakurai, Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio
※アエラスタイルマガジンVol.42からの転載です