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スーツが変わる。十人十色の新ルール
NEW RULE2 Vゾーンは色で鮮度アップ
2019.04.08
平成が終わりを告げ、新たな時代が幕を開けようとしているいま、仕事着の在り方も節目を迎えている。ワードローブを見つめ直し、一歩踏み出す。まだ見ぬ自分と出会う、好機が到来した。
グレー無地スーツを着る男
ビジネススタイルにチャレンジは必要だろうか。旧態依然のままなら、日進月歩のビジネス環境から取り残されるように、着こなしもまた、変わるべき。ただし、肝心なのはバランス。
たとえば、スーツが普遍的なグレー無地であれば、シャツやタイの色使いで新鮮さを採り入れる。スーツで守り、シャツやタイで攻める、という方法だ。グリーンを筆頭とする色使いは、春らしさも存分に表してくれる。
GREEN
ストライプタイはグリーンを使いながらも、正統派の印象を崩さない。襟先がラウンドのクレリックシャツは、ミントグリーンが目を引く。トーマス メイソン社の生地で、上質な風合い。グレースーツは名門コロンボ社の生地を使用。ウールにシルク10%を混紡し、ナチュラルな光沢が高級感を醸し出す。
PURPLE
Vゾーンの色使いを印象的にするためには、シャツとタイを同系色にするのが効果的。ストライプシャツと無地タイをパープルでそろえてみる。そうすれば、春らしい雰囲気を演出できる。グレースーツは名門ドーメル社の生地を使用。ベーシックな一着はワードローブに不可欠。
YELLOW
スーツスタイルの差し色として注目を集めているのがイエロー。トラディショナルな印象のストライプタイだから、採り入れやすい。タイの存在感が高いぶん、シャツは落ち着いたサックスブルーの無地を選択。ミディアムグレースーツはキャンバスのようなもので、どんな色でもしっかりと受け止める。
PINK
いつも着ているスーツだとしても、Vゾーンにピンクを採り入れたなら、見違えるほどフレッシュに。ストライプタイとマイクロチェックのポロカラーシャツはピンクでそろえているが、濃淡で差をつけたことがポイント。同系色でも絶妙なメリハリが生まれるからだ。スーツはイタリアのレダ社の生地。「ブルックスクール」と名付けられ、通気性とはっ水性を兼ね備え、さらに伸縮性も発揮。梅雨や盛夏でも快適。
GREEN
このVゾーンでも同系色のシャツとタイを組み合わせた。カラーは春らしい、新緑を思わせるグリーン。タイはホワイトの配色が半分を占め、さわやかさも際立つ。正統派のミディアムグレースーツだから、新たな色使いに挑戦しても奇をてらった印象にならない。
Photograph: Osami Watanabe
Styling: Masayuki Sakurai, Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio
※アエラスタイルマガジンVol.42からの転載です